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二次カリエスについて

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みなさんこんにちは。歯科助手の加藤です。

今回は二次カリエスについてご紹介させていただきます。

 

二次カリエスとは?

二次カリエスとは以前虫歯で治療をしたところが再度虫歯になってしまうことをいいます。

 

「カリエス(caries)」とは英語で虫歯という意味です。

歯医者でよく「C」といっているのはカリエスの頭文字を取っていて虫歯の略語となっています。

 

虫歯で治療をすると白いプラスチックの樹脂のようなものや、被せ物ををいれますよね。

二次カリエスはこの詰め物や被せ物の隙間から虫歯菌が入り込んでしまい再度虫歯になってしまうのです。

 

 

二次カリエスは目視での確認が難しくレントゲンでの確認が重要です。

白くなっている所が銀色の被せ物でそのすぐ下側に黒くなっている部分が虫歯になっている箇所です。

 

↓被せ物を取ってみると…中が黒くなっています。

実際のお写真がこちらです。↓↓

被せ物の中で虫歯が進行していたため中が黒くなっています。

 

基本的に、一回目の虫歯の治療でいきなり抜歯になることはあまりありません。

虫歯で抜歯することになってしまった原因のほとんどが一度虫歯で治療してしまったところから二次カリエスになってしまい抜歯となってしまうケースが多いです。

 

一度、虫歯になってしまうと歯の外側の一番硬い部分のエナメル質という部分が無くなってしまいます。

通常、エナメル質はとても硬く丈夫なので虫歯ができても穴が開くまでに時間がかかります。しかし虫歯になってしまい一度治療した箇所はエナメル質がなくなってしまいます。

エナメル質の中にある象牙質はエナメル質と違ってとても軟らかく、虫歯になってしまうと進行は早い部分となります。

 

二次カリエスは繋ぎ目から入り込んだ虫歯菌が象牙質に入り込んでしまうため神経のある歯髄まですぐに到達してしまいます。

 

虫歯に侵された歯髄は虫歯菌の他にもさまざまな菌が入っていってしまいます。

こうした菌が歯髄に入ると歯の神経が壊死してしまいます。

 

この時に痛みを有する場合もあれば痛みがでない場合もあります。

痛みがある場合は二次カリエスの進行に気づくことができるのですが痛みがない場合は進行に気づかず、どんどんと歯が溶けてしまい歯の根っこの先にある骨の内部まで菌が入りこんで骨を溶かしてしまうのです。

 

虫歯で穴が開いていると、体の内部である象牙質や歯髄が剝き出しになっていて菌が入りこんでしまう状態になっています。

歯の歯髄の部分には血管が入っており、外からの病原菌が直接体の中に入っていってしまいます。

 

歯以外の部分であれば、傷ができても新しい上皮ができて傷口は塞がりますが、歯にはそのような再生機能がありません。

一度穴が開いてしまうと、永遠とその状態が続いてしまいます。

病原菌が体内へ入り込むと人体にさまざまな悪影響を及ぼします。

 

そのため虫歯で詰め物や被せ物ができなくなったボロボロになってしまった歯は抜歯となってしまうのです。

 

抜歯をすると歯茎が穴を覆ってくれるので病原菌の新入を阻止することができます。

歯は無くなってしまいますが、そのままにしておくと人体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

二次虫歯になってしまう原因

 

①被せ物の劣化

詰め物や被せ物をするとどうしても歯と詰め物や被せ物の間に隙間ができてしまいます。

保険適用の素材は劣化しやすいため、被せ物のセメントなどは劣化によって隙間ができやすく虫歯菌が入り込みやすいです。

 

②治療の精度

虫歯の治療の際にしっかりと虫歯を取り除けているか

型取りや被せ物の精度は精密にできているかなどによっても二次カリエスのリスクはことなります。

 

③普段のお手入れはできているか

口腔環境の状態によってもカリエスのなりやすさは異なってきます。

毎日の歯磨きはしっかりとできていますか?

しっかりと磨けていないと歯の汚れ(プラーク)が溜まってしまい虫歯菌は繁殖してしまい虫歯になりやすくなってしまいます。

 

糖分の多い食事や飲料水、間食の回数によっても虫歯のリスクは高まってしまいます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

以上のことから、治療が終了しても定期的な検診を行うことで自分の歯を少しでも長く大切に使い続けれるようにすることがとても大切です。

 

歯科助手 加藤