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※水曜午後18:00まで

歯周病治療

歯周病治療について

歯周病は、歯の周辺のプラーク(歯垢)に繁殖した細菌によっておこる病気で、以前は歯槽膿漏という言い方をしていました。プラークには非常に多くの細菌が存在していて、歯と歯ぐきの間に侵入し、歯肉に炎症を起こし、出血や腫れなどの症状となって現れます。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けていくので、最終的には歯が脱落してしまいます。歯周病は気づかないうちに進行し、日本人が歯を失う原因の第一位になっています。

当院の歯周病治療の特徴

お口の中の状況に合った治療方法を提案します

歯周病は人によって進行度が異なりますし、患者様のご希望も多様なので、当院ではそれぞれの患者様に合わせた治療を提案できる体制を整えています。
軽い歯周病であれば、ブラッシングの改善とスケーリングやルートプレーニングという歯石を除去する処置で、口腔内を清潔にしていきます。治療には拡大鏡を使用して、微小な歯石も取り残さないよう注意します。
症状が重い場合は、歯周再生療法・フラップ手術・歯周形成外科などを行います。ここでも拡大鏡を使用して切開の範囲を小さくし、縫合部も極小に抑えて回復が早い治療に努めています。

進行段階に合った治療のための
診査・診断

歯周病の治療を始める前には、必要な検査があります。
当院では徹底した資料取りで、1本づつの歯の歯周病の進行度を把握した上で、進行段階に合った治療を行っております。

歯周病の進行段階に応じた
治療内容

軽度歯周病

歯周病の初期の状態である歯肉炎では、歯肉の腫れや出血が見られます。この時、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットが形成され、歯周病の要因である細菌が繁殖したプラークがたまっていきます。

治療方法(歯磨き指導・スケーリング)

スケーリングは歯周病の原因を生み出す歯石を除去する処置です。毎日のブラッシングを丁寧に行っていても、どなたにも取りきれないプラーク(歯垢)があり、いずれは歯石になっていきます。
当院では、歯石を除去するとともに、患者様の磨き残しの傾向を踏まえたブラッシング指導を行って、口腔内環境の改善を行います。

中等度歯周病

歯周病の進行とともに歯周ポケットは深くなっていきます。そうなるとプラークもたまりやすくなるので炎症の範囲が広がり、歯を支えている骨の溶解が始まってしまいます。

治療方法(ルートプレーニング・歯周ポケット掻爬術)

歯周ポケットが深くなると、スケーリングでは全ての歯石やプラークの除去が困難になります。ルートプレーニングは専用の機器を使い、歯の根に当たるルートと呼ばれる部分まで歯石やプラークを取り除く処置です。
さらに炎症が続く場合は、歯周ポケットの内部にある歯石を除去するための「歯周ポケット掻爬術」という外科的処置を行います。

重度歯周病

歯周病が重度に進行すると、歯周ポケットもさらに深くなり、歯を支えている骨が溶けて、歯がぐらついてきます。歯ぐきからは出血に加えて膿も発生し、口臭もきつくなっていきます。

治療方法(フラップ手術・歯周再生療法)

重度の歯周病になると、器具が届かないところまで組織が感染していることが多いので、歯ぐきを切開してプラークや歯石を取り除く「フラップ手術」を行います。
歯周病で骨の溶解が進行していれば、歯周再生療法を行う場合もあります。当院では、特殊な素材で骨を補うリグロス法が可能です。

歯周再生療法について

歯周病は進行するにつれ、歯の周りにある歯槽骨を吸収してしまうため、どんどん歯槽骨が少なくなっていきます。
吸収された歯槽骨は、歯周病が完治しても元の形には戻りません。そのため、歯が長くなったように見えてしまったり、歯に隙間が空いてしまったり、歯がしみるといった症状がでてくることがあります。
そこで、歯周病により破壊された歯槽骨などの歯周組織を再生させ、歯をできるだけ元の健全な状態に戻す「歯周再生療法」を行います。この治療を受けることで、重度の歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があります。

歯周外科治療について

歯周病が重度に進行していれば、基本的な治療だけでは改善が望めないことがあります。このような場合は、しっかり検査・診断を行った上で、歯周外科治療を提案する場合もあります。
当院では、拡大鏡を用いた精密な歯周外科処置を特徴としており、歯石や感染部位の徹底した除去、精密な縫合を行うなどして治癒を早める努力をしています。
もちろん、外科的処置は提案なので強要することはありませんから、行うかどうかは患者様の意思を優先します。

歯周形成外科が必要な理由

歯周外科手術は、歯周環境をメンテナンスしやすい状態に回復することが目的です。
そのため、歯周外科手術が終われば歯周病が全て治っているというわけではありません。患者様のその時の口腔内の環境や、詰め物や被せ物の状態など、さまざまな要因を踏まえて手術を行うのが当院の方針です。
歯周外科処置は歯周病治療の工程の一つですから、手術が終わった後にも、ブラッシングの改善や定期的な処置を行うことで、全体の改善を目指します。

歯周病治療の後は定期検診へ

歯周病は再発が多い病気として知られています。長い工程を経て治癒に向かっていても、口腔内環境が悪化すれば、再び歯周病の症状が出ることになります。
治療に専念している間は多くの方が意識的にセルフケアを行いますが、時間の経過とともにおろそかになるケースも多くみられます。
そんな事態にならないように、歯科医院に通い続けることはとても重要です。当院の定期検診にお越しいただければ、全力で歯周病治療をバックアップいたします。