⇒前回のつづき☆

 

実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けて口腔内をより清潔にした人のインフルエンザの発症率が、10分の1になったとの有名な報告もあります。※

日ごろから適切な歯みがきや口腔ケアに努めていると、インフルエンザの発症率を10分の1に減らすことができる可能性が示されたという大きな成果でした。

コロナウイルスもインフルエンザと同じウイルスが原因の病気です。
コロナウイルスについては、まだ発生したばかりで分からないことが多くありますが、こういった病気の予防には、手洗い、うがいはもちろん！
それに加え、適切な歯みがきや口腔ケアが意外なほど役立つことをこの機会に知っておいていただきたいなぁと思います。

備えあって憂いなし！
普段からかかりつけの歯医者さんで適切な歯みがきや口腔ケアの指導を受けておくと、
その人の口腔内に合ったケア方法を知ることができます。
この騒ぎが収束したら、ぜひ歯医者さん見つけに行ってくださいね！
（その時は、てらもと歯科にきてくれた嬉しい・・・(笑)）

↓ここから少し口腔内の汚れた写真がありますご注意を↓

それと最後にご家族様で高齢者の方がいる方へ。
良かったら一度、その方の口腔内をみてあげて下さい。
嫌がられること請け合いです(笑)
でも、ちょっと無理を言っても良かったら見てあげてください。

入れ歯は入っているでしょうか？入れ歯が汚いと細菌がどんどん繁殖していきます。

↑高齢者の入れ歯の汚れ例。ご家族の口に入っている入れ歯がこうなっているかもしれません。

ぜひ歯ブラシで良いので洗ってあげてください。その際、歯磨き粉は付けずにお願いします。

↑義歯専用ブラシを使用。滑りを取ります

口腔内に食べかすが残っていないでしょうか？上の奥歯と頬の間に良く残ってしまう方がいます。これも細菌の温床に。

↑食物残渣と言います。このままだと口腔内で腐ってしまいます。

口腔ケアスポンジというものがドラッグストアに売っています。
良かったらそれを湿らせて、くるくると動かしながら絡め取ってあげてください。

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昨日、志村けんさんがお亡くなりになりましたね。バカ殿様とへんなおじさんが特に好きで、小さいころよく真似をしてました。

志村さんも７０歳。

皆さんの大切な方はどなたでしょうか？
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、それともおじさん、おばさんでしょうか？

その方はおいくつでしょうか？

高齢者の方はご自身では気が付かないうちに口腔内が汚れ、細菌が大量に付着してしまっていることがあります。

コロナウイルスがきっかけでもいいと思います。口腔ケアは感染症予防だけでなく、誤嚥性肺炎の予防にもなります。
大切な方の命を守る為だと思って、口腔内を一度みてあげてください。
それこそが、おうちでやって欲しい『口腔ケア』です＾＾

口腔ケアを行う前には、必ず清潔な手で行ってください！
①手を石鹸で洗う
②そのあと、アルコール消毒します。
③グローブがあればはめて、改めて手洗いとアルコール消毒をします。
これで完璧★

皆さんの大切な方が、どうぞどうぞお元気で、満面の笑顔で過ごされますように☆

歯科衛生士　塩澤
志村けんさんのご冥福をお祈りしています。

※参考　阿部修ら：健康な心と身体は口腔から　―高齢者呼吸器感染予防の口腔ケア―，日歯医学会誌：25.27-33,2006.