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クリニックブログ

神経を取った後の歯の治療はどうなるの?

スタッフブログ

みなさまこんにちは。

歯科助手の平野です。

秋も半ばに入り、お鍋など暖かいものがおいしい季節ですね。

とても寒くなってきましたので風邪などにも気をつけていきましょう。

 

さて、今回私が紹介しますのが、虫歯により神経を取らなければならない場合の歯の治療はどのような流れになっているのか気になる方もいらっしゃるかと思いますので少しご紹介したいと思います。

そもそも、虫歯には段階があります。

C0→初期虫歯のこと。

治療の必要はないけれどフッ素などでの予防が必要です。

C1→痛みなどの自覚症状はほぼないが歯の外側一番硬い部分(エナメル質)に虫歯ができている状態のこと。

少し悪い部分を削り白い樹脂などで詰めていく治療でだいたい1回の治療になります。

C2→冷たいものや噛んでしみたり痛みがでるなどの症状があり、歯の内部の(象牙質)にまで虫歯が達している状態のこと。

虫歯が大きい場合は銀歯やセラミック(自費)という材質などを使った被せ物が入る為、治療が数回必要になります。

C3→激しく痛みがでることがあり、歯の神経にまで虫歯が達している状態のこと。

この症状では、神経を取る必要があり何回かの根っこの治療をしてから歯を覆うような銀歯やセラミック(自費)の被せ物を入れる為、治療回数がかなり多くなります。

C4→歯の根っこまで虫歯が進行しほぼ根っこしか残っていない状態のこと。

この状態では歯を抜くしかありません。

その後は入れ歯かブリッジ(隣の歯も削る必要がある)・インプラント(自費)が基本的な治療となります。

 

そして、今回の内容はこのC3にあたります。

基本的な流れはこちらです!!

[抜髄]

神経を取るには基本的に麻酔が必要となります。

次に専用の器具を使い神経(歯髄)や根管壁の除去と掃除をしていきます。

 

専用の炎症を抑える薬などを入れ、状況にもよりますが数日から1週間程期間を置きます。

[根管貼薬]

歯の根の内部を専用器具で清掃し根の内部に薬を入れていきます。

また、このような器具を使い根の長さも計っていきます。

薬の種類や治療回数は歯の状態によりかわります。

ちなみに根管貼薬は特に大切な処置になります。

目的1→根管を掃除してもわずかな細菌は残ってしまいます。

その為、残った細菌をしっかり死滅させるために根管貼薬を施していきます。

目的2→わずかに残った細菌は少しでもスペースがあると増殖してしまうので、そのスペースを薬で埋めるという役割も果たします。

[根管充填]

根管内がある程度きれいになり痛みなどもなくなったら神経の代わりとなるゴムのような薬剤(ガッターパーチャーポイント)などを入れていきます。

 

最終的に根っこの先まで薬が詰まっているかの確認のためのレントゲンを撮影します。

根っこの治療がひと段落ついたら、次回からは被せ物(保険か自費)を入れる治療に進みます。

以上が、基本的な流れです。

治療の進行などは歯の状態によりその都度変わります。

 

皆さまに是非知っておいていただきたいのが、神経を取るということは歯の寿命を短くしてしまうということにもつながるのです。

神経を取ることは栄養を届けてくれている血管がなくなるということです。

そうなると歯は枯れ木のような状態になり脆くなってしまいます。

歯の寿命は状況にもよりますが、神経のある歯に比べおよそ半分にもなると言われているそうです。

歯の状態などは人それぞれですし、歯がいつまでもつのかなどは未知なのです。

虫歯も初期段階では痛みなどもないので、なかなかご自身では気づきにくく痛みや違和感などの症状がでて初めて気づくことも多いですよね。

少しでも自身の歯を残すためにも痛みが出て神経を取らなくなってしまう前に、しっかりと普段のケアをして、定期的に歯医者に通い悪い部分の早期発見・早期治療をしていきましょう!!!

 

定期健診などは当院の衛生士が皆さまのご相談にしっかりとのり、患者様一人一人に合うケア方法をお伝えし、お口の中もしっかりと見て少しでも何か気になる場合はお伝えしていきます。

是非お気軽に検診にもご来院頂き、沢山気になることをご相談頂きたいと思います。

皆さまの歯を守るためにしっかりとサポートさせて頂きます。

 

皆さまのご来院、てらもと歯科医院一同

お待ちしております。