乳歯と永久歯の違い
みなさんこんにちは、歯科衛生士の吉田です。
もうすでに花粉症と戦い始めています。春はまだまだこれからだと思っていたのですが、今年の戦いは長引きそうでしんどいものです(-_-;)
アレルギーの薬を飲み始めてなんとなく口や喉の渇きが気になるようになりました。よくある副作用なので同じく抗アレルギー薬を服薬している方はむし歯予防のためにも水分補給をしっかり行いましょう!
今回は『乳歯と永久歯の違い』についてお話していきたいと思います。
ヒトは成長する過程で乳歯が抜け、永久歯が生えてきます。
みなさんも経験したことがありますよね
乳歯と永久歯を比較してみると、大きさが違いますが、他にも違っている点があります!
- 大きさ
永久歯は乳歯よりも一回り大きいです。子供の顎は小さいので最初は小さな歯が生えてきますが、身体の成長に合わせて永久歯に抜け替わります。永久歯が生えてくるには十分なスペースが必要なので、乳歯列はすきっ歯が理想です。
- 色
歯の色は真っ白ではありませんよね?永久歯の方が黄色味かかっている色となります。
乳歯は永久歯のような黄色味は弱く、より白っぽく見えます。
- 歯のつくり
基礎構造は同じで表層からエナメル質、象牙質、神経といった構造でできています。違いは永久歯のエナメル質は乳歯に比べ約2倍の厚みがあることです。エナメル質は体の構造で一番硬い組織なので、永久歯の方が乳歯よりも虫歯になりにくいと言えます。
乳歯のエナメル質が薄いということは、虫歯になりやすく虫歯の進行が速いことを示しています。10歳頃までは仕上げ磨きをしっかりと行い、自立したセルフケアができるように指導が必要となります。
- 根っこの形
普段お口の中で歯の根っこを観察することはできませんが、大きな違いがあります。
乳歯の歯根は短く、複数の根がある臼歯は大股に根が開いています。これはいずれ訪れる脱落(歯が抜けること)をスムーズにしていくことに大切なポイントとなります。
- 本数
乳歯列と永久歯列では歯の本数が違います。乳歯は全部で20本、永久歯は親知らずを含めると32本あります。乳歯から生え変わる20本の歯に加えて、6歳臼歯が4本、12歳臼歯が4本、親知らずが4本の計12本を加えて多くて32本となります。
ヒトは体が成長するのと共に顎も大きく成長していきます。これにより噛む力も強くなるため、より丈夫な歯へと変わっていく必要があるのです。
成人の噛む力に対して乳歯の耐力は低いと言えます。歯の抜け変わりがなかった場合、特にくいしばりなどの噛む癖があれば、あっという間に歯が擦り減ったり、歯が割れてしまうでしょう。
今回お話した乳歯と永久歯の違いはあくまでも標準的なことであり、個人差があるものも多いです。
ご自身と照らし合わせて何か気になることや、心配なことがあればぜひご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
吉田でした。