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クリニックブログ

歯周病検査からわかること

みなさんこんにちは、歯科衛生士の吉田です。

 

湿度が高い真夏日が続き、日常生活で体力が削られてしまいますね(-_-;)

まだ7月なのに…と思っています。

夏はまだまだこれからですね、熱中症にはくれぐれも注意しましょう💦

 

 

今回は歯周病の検査についてお話していこうと思います。

 

みなさんは歯科医院で『歯周病の検査』を受けたことはありますか?

どのような検査で、どんな結果だったか覚えていますか?

歯周病は痛みがなく静かに進行していく病気のため、健康を保つためには定期的な検査が必要となります。

 

当院では成人の方に対して皆様に検査を実施しています。

検査の結果はその都度説明させていただいていますが、聞いただけでは情報が多く難しいかと思います。

 

そこで、今回は検査の結果から何を知ることができるかお話していきます!

お手元に検査結果などがあれば、ぜひ振り返ってみてください(*^^*)

 

検査結果は以下のような1つの表になります。

半分から上が上の歯、下は下の歯を示しています。

↑の図の場合、右と左を間違えないように注意してください。

 

EPP…歯と歯茎の間にある歯周ポケットのことを示します。

1~3㎜であれば健康な歯茎ですが、それ以上になると歯周病の疑いがあります。

当院では精密な検査を実施しており、1つの歯に対して6点の深さを検査しています。

また、数字の後ろが赤くなっている部分は検査で出血してしまった箇所で、炎症が起きていることを示しています。

 

動揺度…歯の揺れ具合を示しています。

動揺度は3段階で示され、数字が大きくなれば揺れが大きいということになります。

 

プラーク…プラークの付着部位を示しています。

1つの歯を頬側、隣接面、口蓋側(舌側)に分けてみていきます。

この表を見ればどこが十分に磨けていないか、一目で確認することが可能です。

この表を参考に、磨けていない箇所に注意しながら、付着率20%以下を目標にして歯磨きをしましょう。

 

分岐部…歯根が2つ以上に分かれている歯で、歯槽骨が下がり分岐点が露出している場合にその深さを測ります。

初めにもお話しましたが、歯周病は痛みなく静かに進行していきます。

気づいたときには重症で、抜かなくてはならない歯があったなんてこともあり得るのです。

 

進行の流れとしては、

プラークが付着する。(プラーク付着率の増加)

炎症が起こり(出血率の増加)、歯周組織が破壊される(歯周ポケットが深くなる)

歯を支える歯周組織がなくなっていく(動揺度が大きくなる)

 

といったように進行していきます。

歯周病の検査により、歯周病の発症だけでなくその進行具合も知ることができます。

 

検査結果を見てどんなことを考えますか?

受け流すのではなく、ぜひその後のセルフケアに役立ててみてください。

 

自分自身の歯を守るためにはセルフケアの向上が必要です。

定期検診を受けていても、普段のケアが十分でなければ歯周病や虫歯になってしまうこともあります。

 

検査の結果について何か疑問があればお気軽にお尋ねください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

以上、吉田でした。