最近の出来事とシーラントについて
みなさんこんにちは。
歯科衛生士の宮本です。
最近は梅雨でむしむし暑い日が続いていますね。
みなさん体調にはお気を付けください。
実は先日、東京国際フォーラムで行われた第41回日本顎咬合学会学術大会に院長と歯科衛生士で参加してきました!
ここ数年はコロナの影響でオンライン開催だったのもあり、実際に会場で参加することで有意義な時間を過ごせました。
会場にてみんなで写真を撮りました♪
とても勉強になる内容だったので、日々の診療に生かせるようにしたいと思います!
さて今日の本題に入っていきます。
みなさんはむし歯になりやすい歯の部位をご存知でしょうか?
・歯と歯の間(歯間部)
・歯と歯茎の間(歯頸部)
・奥歯の溝(小窩裂溝)
このような部位がむし歯になりやすいといわれており、さらに萌出したての6歳臼歯はその中でも特にむし歯になりやすい歯です。
その名の通り6歳前後で生えてくる歯であり、歯列の一番奥に位置するため歯ブラシが届きにくいです。
また6歳臼歯には深い溝があり、食べカスやむし歯菌が溜まりやすく歯ブラシで完全にきれいにすることは難しいです。
予防するためには歯磨きはもちろんのこと、フッ素塗布やシーラントが効果的です。
今日はそのシーラントについてご説明したいと思います。
シーラントとは、歯の溝に汚れが入り込みむし歯になるのを防ぐ予防の詰め物です。
虫歯治療とは違い歯を削ることはせず、もともとある裂溝を埋めるだけで完成です!
シーラントの流れについて見ていきましょう。
①歯の溝に付着した汚れを除去する
シーラントを溝に汚れが付いたままやってしまうと、むし歯菌の上から蓋をすることになってしまうのでしっかりとお掃除をします。
②歯の溝に接着剤を塗る
シーラントが歯によくくっつくように、接着剤を塗ります。
③シーラントを歯に流す
歯の溝にシーラントの材料を流し入れます。
④光を当ててシーラントを固める
流したシーラントに光を当ててしっかりと固めます。
完成するとこのように歯の溝が埋まります。
むし歯菌などが入り込むのを防ぐことが出来ます。
当院で使用しているシーラントにはフッ素徐放性という性質があり、フッ素を放出するのでむし歯予防にさらに効果的です。
ただこのシーラントは永久的なものではなく、日々の食事で噛むことや、歯磨きなどで少しずつ取れることがありますので定期健診でチェックし取れた部分には追加することもあります。
シーラントの適応としては、最初にお話しした虫歯になりやすい歯の溝になります。
その他のむし歯になりやすい部位の予防としては歯と歯の間にはフロスを使ったり、歯と歯茎の境目には歯ブラシをしっかり当てたりする必要があります。
またお家でフッ素を併用することも効果的です。
そのフッ素の使用濃度について今年の1月に新しい発表がされました。
次回のブログではそのフッ素について詳しくお話ししたいと思います。
ぜひご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
宮本