フッ素で歯を丈夫に♪
みなさんこんにちは、歯科衛生士の宮本です。
最近は涼しくなって、過ごしやすい季節になりましたね。体調はお変わりないでしょうか?
当院では成人の方、お子さま関係なく、クリーニング後にご希望があればフッ素塗布を行っております。
みなさんが使われている歯磨き粉にも、フッ素が含まれていることは多いですが、実は普段口にしている食べ物にも含まれていることがあります。今日はその身近な存在のフッ素についてご説明しますね！
フッ素の説明の前に、まずむし歯の成り立ちについてです。
口の中では・・・
食事をする→口の中が酸性になる→歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだす 脱灰という状態と、
その後唾液が働いて溶け出した成分を元の状態に戻す 再石灰化を繰り返しています。
この脱灰と再石灰化のバランスが崩れて脱灰の方が大きくなると歯の成分が溶けだしたままになり、むし歯になってしまいます。
むし歯予防に使われるフッ素ですが、そのフッ素には効果が3つあります!!
①再石灰化で初期むし歯を治す
先程説明した再石灰化という作用をフッ素が促してくれます！
唾液中にフッ素イオンが存在していると、溶けだしたカルシウムがより多く歯に再吸収されます。
②歯質を強化する
歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついて、フルオロアパタイトという固い構造を作りあげます。この働きによりミネラルが溶けだしにくく虫歯になりにくい強い歯にしてくれます。
③むし歯菌の活動を抑制する
フッ素はむし歯菌の活動を抑制する働きを持っています。むし歯菌の出す酸の量を減らすことができます。
以上のような効果があります。
当院ではフッ素塗布を2，3カ月ごとの定期検診で行っていますが、むし歯がよくできたり、心配な方にはさらにお家でできるフッ素のグッズをおすすめしております！
お家でできるフッ素としては、
・チェックアップジェル
歯磨き粉としても使っていただいても良いですし、普段の歯磨きの後に塗布していただいてもいいです。
味が、グレープ、ピーチとあり選んでいただけます♪
・ビーブランド
液体のタイプで、歯みがき後に使っていただくといいです。味はリンゴ味です。
私も愛用しています！
などがあります。
これらは、お家で使用していただくものになるので、歯科医院で塗布しているフッ素よりも濃度は薄くなりますが、毎日続けて使用することで効果は大きくなります。
他にもむし歯予防に効果的なグッズがたくさんありますので、興味のある方はスタッフまでお声掛け下さい‼
しかしながら、フッ素塗布を行っているからと言って100％むし歯にならないというわけではありません。フッ素塗布をしてむし歯の予防効果を上げるためには大きく2つのポイントがあります。
①おやつの時間を決める（だらだらたべをしない）
②フッ素塗布をする前には、きれいに歯磨きをしてプラーク（歯垢）のない状態にする。
この2つを守っていただいてフッ素を使用していただくとむし歯予防効果はさらにアップします♪
フッ素を上手に取り入れて、むし歯ゼロのお口を目指しましょう(^^)
宮本