
2026年3月31日
「歯がボロボロで恥ずかしい」「どこから治療を始めればいいのか分からない」…そんな不安を抱えている方は、決して少なくありません。
虫歯や歯周病が進行してしまった状態での歯科受診は、確かに勇気が必要です。
しかし、歯科医師として長年診療に携わってきた経験から申し上げますと、どんな状態であっても治療の道は必ずあります。
大切なのは「今」一歩を踏み出すこと。そして、初診時に歯科医師が何を確認し、どのように治療を進めていくのかを知っておくことです。
この記事では、歯がボロボロになってしまった方が初診時に確認すべき5つのポイントと、実際の治療の進め方について詳しく解説します。
歯科医院での初診時、私たち歯科医師は患者さんの口腔内を総合的に診査します。
ここでは、特に重要な5つのポイントをご紹介します。
まず最優先で確認するのは、**痛みや腫れ**といった緊急性の高い症状です。
強い痛みがある場合や、顔が腫れているような状態では、まずその症状を取り除くことが治療の第一歩となります。
急性症状がある場合は、応急処置を優先し、痛みのコントロールを行います。その後、全体的な治療計画を立てていきます。
次に確認するのは、虫歯の状態です。
虫歯がどの程度進行しているか、何本の歯が虫歯になっているかを詳しく調べます。
虫歯の進行度によって、治療方法は大きく変わります。初期の虫歯であれば削る量も少なく済みますが、神経まで達している場合は根管治療が必要になります。
**マイクロスコープ**を使用することで、肉眼では見えない細かい虫歯も発見でき、より精密な診断が可能です。
歯周病は、45歳以上の国民の半数以上が罹患しており、歯の喪失原因の第1位となっています。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
初診時には、歯周ポケットの深さを測定し、歯茎の状態や出血の有無を確認します。また、レントゲン撮影により、骨の吸収状態も詳しく調べます。
歯周病の治療は、虫歯治療と並行して進めることが多く、お口全体の健康を取り戻すために欠かせません。
「できるだけ歯を残したい」…これは多くの患者さんが望まれることです。
私たちも同じ想いで、可能な限り歯を保存する方向で治療を考えます。
しかし、虫歯や歯周病が重度に進行している場合、残念ながら抜歯が必要になることもあります。
当院では、通常であれば抜歯と診断されるケースでも、**歯根端切除術**や**破折歯牙再植**、**自家歯牙移植**といった複数の選択肢を検討し、できる限り自分の歯を残すための治療法を提案しています。
**歯科用CT**による立体的な診断により、見えにくい炎症の見逃しを防ぎ、より正確な判断が可能です。
歯がボロボロになると、噛み合わせのバランスが崩れていることが多くあります。
噛み合わせの異常は、顎関節症や食いしばり、歯ぎしりの原因にもなります。
初診時には、噛み合わせの状態や顎の動き、顎関節に痛みや音がないかを確認します。
治療後の噛み合わせを考慮した治療計画を立てることで、長期的に安定したお口の状態を目指します。

歯がボロボロの状態では、「どこから治療を始めればいいのか」が最も気になるポイントではないでしょうか。
治療の優先順位は、患者さんの状態によって異なりますが、基本的な考え方をご説明します。
痛みや腫れがある場合は、まずその症状を取り除くことが最優先です。
応急処置として、痛みの原因となっている歯の神経を取る処置や、腫れている部分の切開排膿などを行います。
抗生物質や鎮痛剤を処方し、症状のコントロールを図ります。
緊急症状が落ち着いたら、次は歯周病治療と口腔内環境の改善に取り組みます。
歯周病が進行している状態では、いくら虫歯を治療しても土台が不安定なため、長持ちしません。
歯石除去やクリーニングを行い、歯茎の状態を改善します。また、正しいブラッシング方法を指導し、ご自宅でのケアも徹底していただきます。
口腔内環境が整ったら、虫歯治療に進みます。
虫歯が神経まで達している場合は、**根管治療**が必要です。
当院では、欧米水準の**米国式根管治療**を採用しており、再発が少ない精密な治療を提供しています。
**マイクロスコープ**を使用して患部を拡大しながら処置を行うため、肉眼では確認できない細かい部分まで丁寧に治療できます。
また、治療中に唾液が入り込んで再感染するのを防ぐ**ラバーダム**を使用するなど、再発リスクを最小限に抑える工夫をしています。
虫歯治療が終わったら、失った歯の機能を回復するための補綴治療に進みます。
被せ物、ブリッジ、入れ歯、インプラントなど、患者さんの状態やご希望に応じて最適な治療法を提案します。
当院では、補綴専門家である院長がすべての治療を担当し、**噛める、外れない、目立たない**入れ歯やブリッジの提供にも注力しています。
削る量が少ないブリッジや、**All-on-6**などの選択肢もあります。
治療が完了したら、その状態を維持するためのメインテナンスが重要です。
定期的な検診とクリーニングにより、再発を防ぎ、長期的にお口の健康を守ります。
3ヶ月から6ヶ月に1回の定期検診をおすすめしています。

「治療にどれくらいの期間がかかるのか」「費用はどれくらいかかるのか」…これも大きな関心事だと思います。
治療期間は、お口の状態によって大きく異なります。
軽度の虫歯が数本ある程度であれば、数週間から1ヶ月程度で治療が完了することもあります。
しかし、重度の歯周病や多数の虫歯がある場合、根管治療が必要な歯が複数ある場合などは、半年から1年以上かかることもあります。
治療計画を立てる際に、おおよその期間をお伝えしますので、ご安心ください。
費用についても、治療内容によって大きく変わります。
当院では、**保険治療**にも対応しており、米国式根管治療も保険で提供しています。
保険治療を中心に進める場合、費用を抑えることが可能です。
一方、セラミックの被せ物やインプラント治療など、自費診療を選択される場合は、費用が高くなります。
治療計画を立てる際に、費用の見積もりもお伝えしますので、ご予算に応じて治療方法を選択していただけます。
「歯がボロボロで恥ずかしい」と感じている方は多いですが、歯科医師として申し上げますと、そのような心配は不要です。
私たちは、患者さんの現在の状態を責めることは決してありません。
むしろ、勇気を出して来院されたことを尊重し、一緒に治療を進めていきたいと考えています。
「このまま治療を続けて大丈夫かな?」と迷っている方に向けて、当院では**セカンドオピニオン**にも対応しています。
現在の治療方針に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
患者さんの希望や悩みをすべて受け入れる姿勢を掲げ、納得できるまで相談できる環境を整えています。
「治療は痛いのでは?」という不安もあるかと思います。
現代の歯科治療では、麻酔技術が進歩しており、ほとんどの治療を無痛で行うことが可能です。
麻酔の注射自体も、表面麻酔を使用することで痛みを最小限に抑えています。
痛みに敏感な方は、事前にお伝えいただければ、より丁寧に対応いたします。
当院では、「できるだけ歯を残したい」「再発したくない」という患者さんの気持ちにしっかり寄り添った治療を提供しています。
**マイクロスコープ**や**歯科用CT**、**セファロレントゲン**などの検査機器を備え、立体的な診断により見えにくい炎症の見逃しを防いでいます。
拡大鏡を用いて細かなところまで確認しながら治療を進めることで、一度でしっかり治すことを目指しています。
根管治療では、**ラバーダム**を使用して治療中に唾液が入り込んで再感染するのを防ぐなど、再発リスクを最小限に抑える工夫がなされています。
一般的な日本の歯科医院での根管治療の成功率は約40%程度と報告されていますが、欧米の根管治療専門医の治療プロトコルでは約80%の成功率が報告されています。
当院では、米国式根管治療を採用し、再発が少ない治療を提供しています。
通常であれば抜歯と診断されるケースでも、**歯根端切除術**、**破折歯牙再植**、**自家歯牙移植**といった複数の選択肢を提示し、できる限り自分の歯を残すための治療法を提案しています。
虫歯で歯の神経を守る治療や、歯を抜かずに治療が可能な**エクストルージョン**、歯根の破折再植にも対応しています。
開業当初から徹底した衛生管理を行っており、器具を滅菌するための滅菌器や院内を清潔にする空気清浄機などの設備を整え、安全な医療環境を提供しています。
根管治療だけでなく、虫歯治療、歯周病、小児歯科などの一般歯科のほか、インプラント、**All-on-6**、入れ歯、削る量が少ないブリッジ、ボロボロの歯の総合治療、親知らずの抜歯や口腔外科、顎関節症、食いしばり、歯ぎしりなどの専門治療、さらに審美セラミック治療まで幅広く対応しています。
0歳から小学生までの小児から20代から60代の成人、65歳以上の高齢者まで、全ての世代の患者に対応しています。
歯がボロボロになってしまった状態での歯科受診は、確かに勇気が必要です。
しかし、治療を先延ばしにすればするほど、状態は悪化し、治療も複雑になります。
初診時に歯科医師が確認する5つのポイント…**緊急症状の有無**、**虫歯の進行度**、**歯周病の状態**、**残せる歯の判断**、**噛み合わせ**…を理解しておくことで、治療への不安も軽減されるのではないでしょうか。
治療は、緊急症状への対応から始まり、歯周病治療、虫歯治療、補綴治療、そしてメインテナンスへと段階的に進みます。
当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立て、納得していただきながら治療を進めています。
「できるだけ歯を残したい」「再発したくない」という想いに寄り添い、精密な診断と治療、再発を防ぐための工夫、歯を残すための選択肢を提供しています。
どんな状態であっても、治療の道は必ずあります。
まずは一度、ご相談ください。患者さんの不安や悩みをすべて受け入れ、一緒に最良の治療法を考えていきます。
お困りのことがあれば、どんなことでもご相談ください。
【著者情報】

てらもと歯科医院 院長 寺本 清峰
愛知学院大学歯学部を卒業後、愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)にて研鑽を積む。
あわせて矯正専門医のもとで矯正治療を学び、その後は同講座の非常勤助手を務める。2007年より大府市の松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療の経験を重ね、2012年に「てらもと歯科医院」を開業。
日本顎咬合学会認定医であり、同学会では理事・副支部長も務める。
さらに、日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会、日本臨床歯科学会(SJCD)、NOAH(名古屋臨床咬合研究会)などに所属し、幅広い分野で研鑽を続けている。
患者様一人ひとりに合わせた最良の治療の提供を大切にし、お口のお悩みに幅広く対応している。
所属・資格
・日本顎咬合学会 認定医・理事・副支部長
・日本臨床歯周病学会 会員
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本臨床歯科学会(SJCD)名古屋支部 専務理事
・NOAH(名古屋臨床咬合研究会)会長
・MIMCD 所属
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。