
2026年8月24日

「入れ歯をつけていると、なんとなく口臭が気になる…」「義歯を外したときに臭いがする…」そんなお悩みを抱えていませんか?
結論からお伝えすると、義歯の臭いのほとんどは「細菌・汚れ・カンジダ菌の繁殖」が原因であり、正しいケア習慣と必要に応じた歯科でのメンテナンスで大幅に改善が期待できます。
義歯には無数の小さな傷や気泡があり、そこに食べ物のカスや細菌が入り込みやすい構造になっています。毎日のブラッシングだけでは落ちにくい汚れが積み重なることで、気になる臭いが生じます。セルフケアのポイントを押さえるだけで状態が変わることも多いため、まずは原因と対処法を正しく知ることが大切です。

義歯を使用しているかたから、「外したときに独特の臭いがする」「パートナーや家族に指摘されてしまった」「食後に口の中がにおう気がする」というお声はとても多く聞かれます。口元の清潔感は毎日の生活の質に直結するため、このお悩みは決して小さなことではありません。
特に長年使い続けている義歯の場合、表面の傷が増え、汚れが染み込みやすくなるため、丁寧にケアしているつもりでも臭いが取れにくくなることがあります。「ちゃんと洗っているのになぜ?」と感じているかたは、ケアの方法そのものを見直すことで改善が期待できます。
天然歯と義歯はまったく異なる素材でできています。義歯に使われるレジン(アクリル樹脂)は、一見なめらかに見えても、顕微鏡レベルでは無数の小さな気泡や傷があります。この凹凸に食べカスや唾液の成分が入り込み、そこで細菌や真菌(カンジダ菌)が繁殖することが臭いの根本的な原因です。
天然歯と違い、義歯は毎晩お口から外してケアする必要があります。外さずにそのまま就寝する習慣があるかたは、特に菌が増えやすい環境が続いてしまうため注意が必要です。
義歯の臭いには「腐ったような臭い」「すっぱい臭い」「薬品のような臭い」など、さまざまなパターンがあります。腐敗臭は細菌の繁殖、すっぱい臭いはカンジダ菌の増殖に関連していることが多いです。臭いの種類を把握しておくと、原因を特定しやすくなります。
「なんとなくにおう気がする」という段階で原因を知っておくことで、対処がずっと楽になります。義歯が臭くなる原因は大きく3つに分けられます。
義歯の表面には「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の集合体が形成されます。これは台所のぬめりと同じしくみで、一般的なブラッシングだけでは完全に除去しにくい厄介な汚れです。バイオフィルムの中で細菌が代謝を行い、硫化水素などの揮発性硫黄化合物を産生することが、いわゆる「生臭さ」や「腐敗臭」につながります。義歯洗浄剤を正しく使うことで、バイオフィルムの除去効果が期待できます。
義歯の内側や粘膜との接触面には、カンジダ菌という真菌が繁殖しやすい環境が整っています。特に義歯を外さずに就寝する習慣があると、口腔内が低酸素状態になりカンジダ菌が爆発的に増えやすくなります。カンジダ菌が増殖すると、特有のすっぱい・酵母のような臭いが生じることがあります。また、義歯性口内炎(義歯が当たる部分の粘膜が赤くただれる症状)を引き起こすこともあります。
使用年数が長くなると義歯の素材そのものが劣化し、表面が粗くなって汚れが落ちにくくなります。また、お口の形は加齢や体重の変化によって少しずつ変わるため、義歯とお口の形がずれてくると隙間に汚れが溜まりやすくなります。さらに義歯の割れやヒビが汚れの溜まり場になることも。「以前より臭いが強くなった」と感じたら、義歯自体の劣化を疑うサインかもしれません。
義歯ケアの基本は、やわらかい義歯専用ブラシを使った毎食後のブラッシングです。天然歯用の歯ブラシは硬めのものが多く、義歯表面を傷つけてしまうことがあるため、必ず義歯専用ブラシを使うことをおすすめします。流水下でやさしく全体をまんべんなくブラッシングし、見えにくい内側・歯茎と接する面も丁寧に磨きましょう。
歯磨き粉は使用しないのが基本です。一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれており、義歯の表面を傷つけて逆に汚れが溜まりやすくなることがあります。
ブラッシングだけでは落としきれないバイオフィルムや細菌には、義歯洗浄剤を使った化学的清掃が有効です。就寝前に義歯を外し、洗浄剤を溶かした水に一晩浸けおきする方法が一般的です。
就寝中は唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥しやすくなります。この状態で義歯をつけたままでいると、細菌・カンジダ菌が増殖しやすい環境になります。原則として就寝中は義歯を外し、水につけて保管することが推奨されています(担当の歯科医師の指示に従ってください)。
また、義歯をつけているかたも、お口に残っている天然歯や歯茎・舌・頬の粘膜のケアを忘れずに行いましょう。口腔内全体の清潔を保つことが、義歯の臭い対策にも直結します。
熱いお湯(60℃以上)での洗浄は義歯が変形する原因になります。また、漂白剤への浸けおきは金属部品の腐食・変色につながることがあるため、必ず義歯専用の洗浄剤を使いましょう。自己判断での研磨や削り調整は義歯を傷める可能性がありますので、形の調整は必ず歯科医院にご相談ください。

当院の入れ歯治療について
「噛める」「外れない」「目立ちにくい」入れ歯を、補綴の専門知識を持つ院長が担当します。入れ歯専門の技工士と連携し、一人ひとりに合った義歯をご提供しています。
毎日きちんとケアしているにもかかわらず臭いが続く場合や、以下のような症状がある場合は、セルフケアだけでの改善が難しいことがあります。歯科医院での専門的なクリーニングや、義歯の状態確認をおすすめします。
歯科医院では超音波洗浄などの専用機器を使い、家庭では落としきれない頑固な汚れ・歯石・バイオフィルムを除去することができます。また、義歯の適合状態の確認・調整も行うため、ガタつきや隙間から生じる汚れの蓄積にも対応できます。定期的に歯科でチェックを受けることで、義歯を清潔に、そして長持ちさせることにつながります。
長年使用した義歯は、表面の傷・素材の劣化・お口との形のずれが蓄積していきます。調整や洗浄で対応できる場合もありますが、状態によっては義歯の「リベース(内面の裏打ち補修)」や作り替えが必要になることもあります。義歯を新しくすることで、フィット感・清潔性・噛む力の改善が期待できます(個人差があります)。
てらもと歯科医院では入れ歯(義歯)の料金として330,000円〜550,000円(税込)のメニューをご用意しております。詳細はお気軽にご相談ください。
名古屋市東区芳野にあるてらもと歯科医院では、義歯・入れ歯の治療において「5年後・10年後も自分の歯で食べられる」ことを大切にしています。院長の寺本清峰は愛知学院大学歯学部で補綴学(入れ歯・被せ物などを専門とする分野)を修めた後、長年にわたり咬み合わせ・義歯・審美・インプラント治療を幅広く学んできました。

名古屋市東区芳野1-16-5にあるてらもと歯科医院では、義歯・入れ歯に関するご相談を随時受け付けています。「臭いが気になる」「緩くなった」「作り替えを検討したい」など、どんな小さなことでもまずはお気軽にご相談ください。院長・寺本清峰が患者さんのお口の状態を丁寧に確認し、5年後・10年後を見据えた治療をご提案します。
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名古屋市東区・てらもと歯科医院では、入れ歯専門の技工士と連携した義歯治療を行っています。
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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
健康寿命を伸ばし、自立した生活を長く送るためには「しっかり口から食べること」がとても大切です。義歯の臭いや違和感は、そのまま放置してしまうと口腔環境全体の悪化につながることがあります。「たいしたことないかな」と思わず、気になることは何でもご相談ください。お口の状態をしっかり確認した上で、患者さんの5年後・10年後を見据えた治療をご提案してまいります。