歯周病で歯が抜けてしまった…放置するとどうなる?抜けた後の治療法を比較

2026年7月30日

「歯周病が進行して、とうとう歯が抜けてしまった…」「これから先、どんな治療を受ければいいの?」そんな不安を抱えながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

歯周病による抜歯は、決して珍しいことではありません。しかし、抜けた歯をそのままにしておくと、隣の歯や噛み合わせ、さらには全身の健康にまで影響が広がることがあります。大切なのは、抜けた後にどう対処するかです。

  • ✅ 歯周病で歯が抜けた後に起こるリスク
  • ✅ 抜けた後の主な治療法(インプラント・入れ歯・ブリッジ)の違い
  • ✅ てらもと歯科医院が大切にしている「長く自分の歯で過ごすための考え方」

歯周病で歯が抜けてしまった…そのまま放置していませんか?

歯周病は日本人が歯を失う原因の中でも非常に多いとされています。じわじわと歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていき、気づいたときにはすでに歯がぐらぐらしている、あるいは抜けてしまっている——そういったケースは少なくありません。

「歯が1本くらいなくても、日常生活には困らない」と思われる方もいらっしゃいます。しかし、抜けた歯を放置することは想像以上にリスクが大きいのです。

たとえば、次のようなお悩みに心当たりはないでしょうか。

  • ・歯が抜けた側で食べ物を噛まなくなり、食事が偏ってきた
  • ・笑ったときに歯のない部分が気になって、人前で笑えない
  • ・残っている歯が傾いてきた気がする
  • ・顔のバランスや顎のラインが変わってきた感じがする

こうした変化は、放置すればするほど進行しやすくなります。歯が1本抜けると、その両隣の歯が傾いてきたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりすることがあります。さらに、骨が吸収され続けることで、将来の治療の選択肢が狭まることもあります。

「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早めに専門家へ相談することが、長く自分の歯で食べ続けるための第一歩です。

歯周病で歯が抜ける仕組みと、放置するとどうなるか

なぜ歯周病が進むと歯が抜けてしまうのか、その仕組みを整理しておきましょう。歯周病の恐ろしさは、初期段階では自覚症状が少ないことにあります。

Point 01 歯周病の進行メカニズム
細菌が歯を支える骨を溶かしていく

歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が溜まり、炎症が起きます。炎症が慢性化すると歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が少しずつ吸収されていきます。骨が溶けるほど歯の固定力が失われ、最終的に歯がぐらつき始め、抜けてしまいます。

Point 02 抜歯後に骨の吸収が続くリスク
歯が抜けても、歯周病の原因が残ることがある

歯が抜けた後も、歯周病の原因菌が口の中に残っていれば、隣の歯や顎の骨への影響が続くことがあります。抜歯したからといって歯周病が治ったわけではなく、歯周病そのものへのケアと並行した治療が重要です。

Point 03 放置するとどうなる?
歯並び・噛み合わせ・全身への連鎖的な影響

歯が1本ない状態が続くと、隣の歯が傾いてきたり、噛み合わせが狂ったりすることがあります。噛み合わせが乱れると顎関節への負担が増え、肩こりや頭痛に影響することもあります。また、しっかりと噛めないことで食事の内容が変わり、栄養バランスや消化機能にも関わることが指摘されています。

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歯周病で歯が抜けた後の主な治療法を比較する

抜けた歯を補う治療法は、主に3つあります。インプラント・入れ歯(義歯)・ブリッジです。それぞれに特徴があり、どれが適しているかは患者さんの口腔状態・全身状態・ライフスタイルによって異なります。「どれが一番いい」ではなく、その方に合った治療を選ぶことが大切です。

① インプラント治療

インプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。自分の歯に近い感覚で噛めることが多く、見た目も自然に仕上がりやすいです。

インプラントのメリット

  • 隣の健康な歯を削る必要がない
  • 自分の歯に近い噛み心地が期待できる
  • 見た目が自然に仕上がりやすい
  • 骨への刺激が伝わり骨吸収を抑制しやすい

インプラントのデメリット

  • 外科手術が必要なため、全身状態の確認が必要
  • 骨の量が不足している場合は追加処置が必要なことがある
  • 治療期間が数ヶ月程度かかることが多い(個人差があります)
  • 自由診療のため費用が発生する

当院のインプラント料金:インプラント本体 275,000円 / 上部構造(歯冠部) 132,000円〜165,000円(税込)

② 入れ歯(義歯)

入れ歯は外科手術を必要とせず、比較的短い期間で製作できる治療法です。歯が複数本抜けている場合や、顎の骨の状態によってインプラントが難しいケースにも対応しやすいという面があります。

入れ歯のメリット

  • 外科手術不要で体への負担が少ない
  • 複数本の歯を失った場合にも対応しやすい
  • 保険適用の選択肢もある(素材による)
  • 修理・調整がしやすい

入れ歯のデメリット

  • 異物感を感じる場合がある
  • 食べ物によって噛みにくさを感じることがある
  • フィット感の調整が必要な期間がある
  • 骨への刺激が少ないため骨吸収が進みやすいことがある

当院の入れ歯(義歯)料金:330,000円〜550,000円(税込・自由診療)

③ ブリッジ

ブリッジは、抜けた歯の両隣の歯を支台にして橋(ブリッジ)のように人工の歯を固定する方法です。取り外し不要で、見た目も比較的自然に整えやすいという特徴があります。

注意点:ブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があります。また、歯周病の影響でその支台歯の状態が悪い場合は、ブリッジが適さないこともあります。どの治療法が適しているかは、口腔全体の状態を診て判断しますので、まずはご相談ください。

歯周病治療と並行した対処が回復への近道

よくある誤解のひとつに、「歯が抜けてしまったのだから、入れ歯かインプラントをすれば解決する」というものがあります。しかし、歯周病が進行している口腔環境のままで補綴治療(入れ歯・インプラント・ブリッジ)を行っても、せっかく入れた人工の歯が長持ちしにくいリスクがあります

まず行うべき「歯周病の安定化」

抜歯後の治療を始める前に、残っている歯や歯ぐきの歯周病をしっかりとコントロールすることが重要です。具体的には、プロによるクリーニング(スケーリング・ルートプレーニング)や、セルフケアの指導などを行い、口腔内の細菌コントロールを整えていきます。

噛み合わせ(咬合)の整備も大切な要素

院長の寺本 清峰は、愛知学院大学歯学部附属病院の補綴学講座での研究・研修を経て、咬合(噛み合わせ)の専門的な知識を深めてきました。日本顎咬合学会認定医として、噛み合わせの観点から治療計画を立てることを大切にしています。

歯が抜けた後に補綴治療を行う際、噛み合わせが整っていないと特定の歯に負担が集中し、残存歯の歯周病を悪化させることもあります。口全体のバランスを見ながら治療を進めることが、長期的な安定につながります。

定期的なメンテナンスの継続

治療が終わったあとも、定期的なメンテナンスを続けることが歯周病の再発防止には欠かせません。治療後の口腔環境を維持するために、歯科医院での定期チェックとセルフケアの習慣化を一緒に考えていきます。

てらもと歯科医院が大切にしていること

名古屋市東区芳野に開院しててらもと歯科医院では、「5年後・10年後も自分の歯でしっかり食べられる」ことを診療の基本に置いています。歯が抜けてしまったことをゴールではなく、次の長い人生のためのスタート地点と捉えて治療計画を立てています。

  • 補綴・矯正・インプラント・歯周病を総合的に診る:歯科補綴学、矯正治療、インプラント、審美治療を幅広く学んだ院長が、口腔全体を見据えた治療を提案します
  • 日本顎咬合学会認定医による咬合管理:噛み合わせを中心に据えた治療計画で、治療後の安定を目指します
  • 5年後・10年後を見据えた治療設計:その場しのぎではなく、長期的に口腔健康を維持できる治療方針をご提案します
  • 患者さんの生活習慣・全身状態を踏まえた個別対応:一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングし、最適な方法を一緒に考えます
  • 愛知県名古屋市東区芳野の地域密着型クリニック:2012年の開院以来、地域の皆さまの口腔健康を長期的にサポートしてきました

⚕ 院長・寺本 清峰 よりひとこと

歯周病で歯を失うことは、患者さんにとって大変つらい経験です。しかし、歯が抜けてしまっても、その後の対処をしっかり行うことで、残りの歯を守り、しっかりと食事を楽しめる生活を取り戻していただける可能性があります。健康寿命を伸ばし、自立した生活を長く続けるためには、口からしっかり食べられることがとても重要です。当院では患者さんの5年後・10年後を見据えた治療を提供しています。まず現状を一緒に確認し、どんな治療が合っているかをお伝えしますので、何でもお気軽にご相談ください。

院長・寺本 清峰の経歴と専門性

てらもと歯科医院の院長・寺本 清峰は、2004年に愛知学院歯学部を卒業後、愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)で専科専攻生として研鑽を積みました。同時期から矯正専門医での研修も開始し、歯の補綴と矯正の両面から口腔機能の回復を学んでいます。

その後、大府市の歯科医院でインプラント治療・審美治療の経験を重ね、2012年に名古屋市東区芳野にてらもと歯科医院を開業しました。現在は日本顎咬合学会の認定医・理事・副支部長を務め、日本口腔インプラント学会や日本臨床歯周病学会にも所属。咬合・歯周・補綴・インプラントを総合的に診られる体制で、地域の患者さまをサポートしています。

資格・所属 詳細
日本顎咬合学会 認定医・理事・副支部長
日本臨床歯科学会(SJCD) 名古屋支部 専務理事
NOAH(名古屋臨床咬合研究会) 会長
日本口腔インプラント学会 会員
日本臨床歯周病学会 会員

よくあるご質問(FAQ)

Q. 歯周病で歯が抜けた後、どのくらいで治療を始めればいいですか?
A. 抜歯後は早めのご相談をおすすめします。放置期間が長くなるほど骨の吸収が進み、治療の選択肢が狭まることがあります。抜歯後の状態が落ち着いたら(目安として抜歯後1〜2ヶ月程度が一般的ですが、個人差があります)、補綴治療のご相談を始めることが多いです。まずは現状をチェックしにいらしてください。
Q. 歯周病があってもインプラントはできますか?
A. 歯周病がある状態のままインプラントを行うことは、インプラント周囲炎(インプラント周辺の組織の炎症)のリスクが高まるためおすすめできません。まず歯周病の治療・安定化を図ってから、インプラントを行うことが一般的です。骨の量や全身状態によっても適応が異なりますので、詳しくはカウンセリングにてご確認ください。個人差があります。
Q. 抜けた後の治療法はどうやって決めるのですか?
A. レントゲンや口腔内の検査を通じて、骨の状態・残存歯の状況・噛み合わせ・全身の健康状態などを総合的に確認した上で、患者さんのご希望やライフスタイルも伺いながら一緒に治療法を検討していきます。「この治療しかできない」と決めつけるのではなく、複数の選択肢をわかりやすくご説明しますのでご安心ください。

この記事のまとめ

  • ✅ 歯周病で歯が抜けた後は、放置せず早めに歯科医院へ相談することが大切
  • ✅ 補綴治療(インプラント・入れ歯・ブリッジ)の前に歯周病の安定化が重要なステップ
  • ✅ 噛み合わせ(咬合)のバランスを整えることが、治療の長期的な安定につながる
  • ✅ 治療法はひとつではなく、口腔状態・生活習慣・ご希望に合わせて選ぶことが重要
  • ✅ 名古屋市東区のてらもと歯科医院では、5年後・10年後を見据えた長期的な治療計画をご提案しています

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※休診日:木曜・日曜・祝日

監修医師プロフィール

著者写真

寺本 清峰(院長)

経歴
2004年 愛知学院歯学部 卒業
愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)専科専攻生
2004年 合わせて、矯正専門医にて研修し、矯正治療を学ぶ
2006年 同講座 非常勤助手
2007年 大府市 松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療を学ぶ
2012年 「てらもと歯科医院」開業

資格・所属学会:日本顎咬合学会 認定医 理事 副支部長、日本臨床歯周病学会 会員、日本口腔インプラント学会 会員、日本臨床歯科学会(SJCD) 名古屋支部専務理事、NOAH(名古屋臨床咬合研究会) 会長、MIMCD 所属

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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