むし歯リスクテスト

2024年10月2日

みなさんこんにちは。

歯科衛生士の宮本です。

9月も後半になりましたがまだまだ暑い日が続いていますね。

残暑も厳しいですが体調にはお気をつけてお過ごしください。

 

さて今日は、前回のブログの最後に出てきた「CAT21」についてお話させていただきます。

みなさんは「毎日頑張って歯磨きをしているのにむし歯が出来てしまった」、「歯科の定期健診に通っているのにむし歯治療が必要だと言われる」ような経験はありませんか?

このCAT21とは”むし歯のなりやすさ”を簡単に調べることができるテストです。

むし歯は以前のブログでお話ししたように、歯質、糖質、細菌の要因が重なり時間が経過することで発生します。歯質や細菌の強さには個人差がありますので、この検査でそれぞれの強さを知ることができます。

3歳以降にむし歯の常在菌を獲得すると言われており、獲得後はこのテストの結果は変わらないそうです。

兄弟姉妹でも結果が違うこともあります。

 

 

 

この検査でわかることは、

・唾液の分泌量

・唾液緩衝能(口の中が元の状態に戻る早さ)

・むし歯菌の作り出す酸の強さ

です。

 

食物を食べたとき口の中の酸が急激に増加します。口の中に酸が長い時間とどまるとむし歯になる危険性が高くなります。唾液緩衝能が高い方が早く元の状態に戻れますし、唾液の分泌量が多いほど酸を洗い流しやすくなります。

唾液の分泌量や緩衝能はディフェンスパワー(唾液がむし歯菌を抑える力)、むし歯菌の作り出す酸の強さはアタックパワーといい、それぞれ別の検査方法で調べることができます。

 

CAT21(むし歯リスクテスト)検査の流れ

 

ディフェンスパワーを調べる唾液リスクテストとアタックパワーを調べるう蝕活動性試験を同時に行います。

 

・唾液リスクテスト

チューイングペレット(ガム)を3分間噛み、唾液分泌量の測定と採取した唾液を使用して唾液のリスクを調べます。このように結果は色で出るので分かりやすいです。

 

 

・う蝕活動性試験

綿棒で歯の表面をぬぐい歯垢を採取、その後2日間培養をし、むし歯菌の活動性を調べます。

このような専用の機械で、お口の中と同じ温度にして培養します。

 

 

こちらも強さに合わせて色が変わります。

 

 

この他にも、3日間の食事記録や問診票にも記入していただきます。

これらのデータを分析、診断し結果をお伝えさせていただいております。

ご自身やお子さまのむし歯のなりやすさを知ることができ、改善できる点も分かります!

 

・今後のお子さまのむし歯が心配

・家族にむし歯が多い人がいる

・しっかり磨いているのにむし歯ができやすい

・むし歯になった原因を知りたい

など

このような方には特におすすめの検査になります!

 

 

簡単な検査で痛みは一切ありません。

お子さまも大人の方もご利用いただけます。

料金は税込み3,300円です。

培養するのに2日間かかるので、当院では月曜日、水曜日、土曜日に実施しております。

気になる方はスタッフまでお声がけください!

最後までご覧いただきありがとうございました。

宮本

 

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