2025年5月14日
みなさんこんにちは、歯科衛生士の吉田です。
GWが明けて1週間がたちますね。みなさんはどのようなお休みを過ごしましたか?
私は地元に帰省し、家族や友人とたくさんお話して、とってもリフレッシュできました!
次の帰省を楽しみに、改めてお仕事を頑張ります!
さて今回は咬合崩壊についてお話していきます。
そもそも咬合崩壊という言葉を聞いたことはありますか?
咬合崩壊とは安定した噛み合わせがなくなっている状態を示します。
具体的には…
・何本もむし歯で歯が大きく欠けてしまっている
・何らかの理由で歯を抜いたが、長年入れ歯も入れずに放置していた
・重度の歯周病で歯がグラグラしていてうまく噛めない
などを指します。
咬合崩壊は食事を十分に噛み砕くことができなくなってしまったり、空気が抜けて発音が難しくなってしまったり、口元が気になって笑えなくなってしまうことに繋がります。
その他にも全身的な体調の変化や病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
このような状態になってしまった方の多くは、長年歯科治療を避けていたことで起きています。
咬合崩壊は一瞬の短期間で起きることではなく、ひとつのトラブルを放置してしまうことで連鎖的、長期的に着実に進行してしまうのです。
そして、臼歯の虫歯や歯周病による崩壊から始まり、前歯のトラブルが起きてしまったところで来院される方が多いです。
歯には、その位置や形によって役割や強さが違います。
それぞれの歯がその役割を果たせるバランスの取れた環境が整ってこそ、長期的に安定した噛み合わせを手に入れることができます。
したがって“前歯が無い状態では格好が悪いので、前歯だけ治してほしい”といった方がいらっしゃいますが、奥歯が嚙み合っていない状態で前歯だけを治しても、短期間で同じように崩壊を招いてしまうのです。
基本的に、歯を失ってしまったら代わりになるものを入れなくてはいけません。
その選択肢として入れ歯、ブリッジ、インプラントが挙げられます。
治療の流れは、まず初めに土台つくりをしなくてはいけません。
むし歯があるならむし歯の治療を行い、残せない状態の歯は抜歯して、歯茎が腫れていればクリーニングを行うことも必要です。
何度も来院していただく必要があるため、患者様自身の根気が重要です。
長い時間をかけて進行してしまった咬合崩壊は、長い時間をかけて向き合っていく必要があります。
咬合崩壊の程度や口腔環境、生活環境、患者様のモチベーションにより治療方針は様々です。
時には“残せる歯がありません”といったような厳しい診断をお伝えしなくてはならない方もいらっしゃいます。
いつかは勇気を出して治療に踏み切らない限り、状況は悪化するだけであると断言できます。
“歯がボロボロで恥ずかしくて見せられない”と仰る方もいらっしゃいますが、私たちは口腔の専門家です!!
これまでたくさんの口腔を見ていますし、その口腔環境をより良い状態へ治療していくのが私たち歯科医療従事者の務めです。
今、歯医者に行かなくてはいけないのは分かっているけれど、勇気が出ない方もいらっしゃると思います。
まずはご自身の口腔環境を知るために、来院してみてはいかがですか?
スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしております。
以上、吉田でした。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。