2022年8月10日
皆さん、こんにちは!!歯科衛生士の武田です。
猛暑が続いていますが、熱中症など大丈夫でしょうか?
夏バテで食欲がなくなりやすい時期ですがうなぎなどのスタミナが付きやすいものを食べて、この夏を乗り切りましょう!!
さて、本題に入ります。
今日はドライマウス(口腔乾燥症)についてお話ししていこうと思います。
皆さんは、日常生活の中でお口が乾燥していることはありませんか?
お口が乾燥している、という方は唾液の量が少ないのかもしれません。
一般的に、健康な成人の唾液は一日に平均で1.5Lほど分泌されます。
何らかの原因で唾液が減少し口腔内が乾燥した状態をドライマウスといいます。
ドライマウスは男性より女性に多く起こる症状です。
ドライマウスになってしまうとむし歯や歯周病のリスクも高くなります。
それは何故かというと、唾液には口腔内の汚れを洗い流して衛生を保つ作用があります。
なので、唾液の量が減ると口腔内の衛生状態が維持できなくなるため、むし歯や歯周病になりやすいのです。
むし歯や歯周病だけでなく、ドライマウスになると他にも様々な弊害を引き起こすことがあります。
まずひとつ目は食事が困難になる。
この理由は唾液には舌にある味を感じる味蕾という組織に味物質を届ける役割があります。そのため唾液が少なくなると食べ物の味が分からなくなり味覚障害になることがあります。また、口腔内が乾燥すると飲み込む動作が難しくなります。これを嚥下障害と言います。また、高齢者の場合は嚥下機能が低下することで食べ物が食道ではなく気管に入ってしまい誤嚥性肺炎を引き起こすリスクもあります。
ふたつ目は舌がひび割れする。
ドライマウスでお口の中の潤いが失われると、舌がひび割れて痛みを伴うことがあります。
3つ目は口臭が悪化する。
唾液にはお口の中を洗浄する自浄作用もあります。お口が渇くと自浄作用が働かなくなるため汚れが溜まりやすく口臭が悪化してしまう原因になります。
このようにお口が乾燥した状態が続くとお口の中でよくないことがたくさん起こってしまうのです。
そこでドライマウスを防ぐための方法をいくつかご紹介したいと思います。
まず一つ目は就寝時お口にテープを貼る。
これは就寝時に無意識でお口が開いてしまい起きた時に口が乾燥して、カラカラになることを防ぐものです。薬局などで販売していますので使ってみるのも良いかと思います。
二つ目は、唾液腺マッサージです。
唾液腺は大きいものから小さいものまで口腔内の様々なところにあります。
その中でも一番唾液が出やすい、耳下腺、顎下腺、舌下線のマッサージが効果的です。
耳下腺のマッサージ方法は、耳の下を後ろから前へグルグル5回から10回動かします。
顎下腺はあごの骨の内側を5回から10回押します。
最後に舌下線はあごの下の中央を5回から10回押します。
この唾液腺マッサージを毎日継続して行えるとドライマウスを防ぐことができます。
この二つ以外でもっとも簡単にできるのは、水分をこまめに取ることです。
ただ、甘いジュースなどで水分補給をするとむし歯になってしまいますので水分補給はお水か、お茶にしましょう!
いかがでしたか?少しでも皆様のためになるようなブログでしたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
歯科衛生士 武田
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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