2021年3月16日
皆さんこんにちは。
歯科衛生士の宮本です。
最近は暖かい日が増えてきましたね。泉のオオカンザクラの並木道は桜が満開になっていました!名古屋で最も早く咲く桜の並木道だそうです。
名古屋に引っ越してくる前にその並木道を通ったことがあり、早い時期に満開になっていてとてもキレイだったのを思い出しました(^^)
さて、今日は医院でも販売しているMIペーストについてお話させていただきます。
MIペーストのMIは、ミニマムインターベンション(Minimum Intervention)の略で、最低限の侵襲による治療(治療は必要最低限にして、自身の歯をなるべく残していこう)という考え方です。
2000年頃に国際歯科連盟が提唱し世界に広がりました。それまでは小さなむし歯でもすぐに削って治療することが多かったですが、一度削った歯は元には戻らず弱くなっていきますので、今では本当に必要な治療以外は行わず、経過観察することが多くなっています。
MIペーストはこの考え方にのっとり、使い続けることによりむし歯のできにくい口腔内にしてくれるペーストです。
〇MIペーストの仕組み
私たちの歯はハイドロキシアパタイトと呼ばれる結晶からできています。その結晶はカルシウムやリンといったミネラルで構成されており非常に安定した硬い結晶です。
以前のフッ素について書いたブログで説明したように、お口の中は飲食をすることによって、酸性に傾いていきます。酸性になるとミネラルが歯から少しずつ溶け出してしまい、進行すると歯に穴ができてしまいます。
少しずつ溶け出している段階でMIペーストを塗布することによって、歯のミネラルパックができ、溶けだした成分を歯に戻すことができます。
ただし、牛乳成分由来のため、牛乳アレルギーの方は使用できません。
〇MIペーストがおすすめの方
むし歯の原因であるプラークが出来にくくなるのに加え、溶けだしたミネラルを歯に戻すことができます。
歯質を強化し、視覚過敏を緩和する働きがあります。
ホワイトニング中に起こることのある知覚過敏を緩和する働きがあります。
歯が白く白濁する初期むし歯であれば、MIペーストを塗布することによって改善することがあります。
矯正中は歯が磨きにくくむし歯も出来やすいのですが、このペーストはプラークが出来にくく、
歯から溶け出したミネラルをもとに戻してくれます。
〇MIペーストの使い方
1.歯ブラシなどの上にMIペーストを約1cm(0.3g)[歯ブラシの植毛部の長さの半分程度]を
取り出し、歯ブラシや綿棒で歯面全体に行き渡るように塗布します。指で塗っていただいてもかまいません。
2.塗布後、3分間は唾液も吐き出さずにそのままにしておきます。
唾液と共に口腔内に保持される時間が長いほど効果が高くなります。
3.3分過ぎたら唾液を軽く吐き出した後、30分間はなるべく飲食を行わないで下さい。その間唾液は適時
吐き出します。
4.30分後に少量の水でうがいをして終わりです。
MIペーストはフッ素との併用でより効果が高まりますので、フッ素配合の歯磨き粉で磨かれた後に使用していただくといいです♪
常時5つのフレーバーがそろっており、今は期間限定でチョコレート味もございます。
チョコレート味は毎年人気で、残り僅かなので気になっている方は是非お試しください。
宮本
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。