2021年3月22日
こんにちは。
歯科助手の加藤です。
だんだん暖かい日も多くなってきましたね。
マフラーが無くても大丈夫な温度になってきました!
これから暖かくなり、どんどん桜も開花してくるので楽しみですね!
今回は歯と歯周組織について紹介したいと思います。
皆さん、歯の構造がどうなっているのか想像したことはありますか?
そもそも歯は何のためにあるのでしょうか?
皆さんのお口の中に、もし歯がなかったら…
食事の場面を考えると…?
美味しいステーキが目の前にあり、口の中にステーキを入れても歯がないと噛めずにずっと口の中に含んだままになります。
そうです!歯は食べ物をかみ砕き、すり潰すためにあります。
歯が無かったら…せっかく美味しい料理がでてきても、まずは食べ物をミキサーですり潰してペーストにして飲み込む…ということになってしまいます。
これでは、食事をすることはできても食事を楽しむことはできるでしょうか?
また歯は場所によって形が違います。
前歯は切歯と言われ食べ物を切る役割があり
犬歯(糸切り歯)は食べ物を切り裂くため先が尖っています。
臼歯(奥歯)は食べ物をすり潰すためにあります。
歯の形がそれぞれ異なるのも意味があるんですね!
そして、歯があっても歯を支える土台の歯茎などの歯周組織がしっかりしていないと健康で立派な歯があってもすっぽり抜けてしまって意味がありません。
お口全体の健康が身体全体の健康に繋がっています。
歯の構造
エナメル質
歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。
このエナメル質は人の身体の中で最も硬い組織でできています!
しかしエナメル質は酸に弱い弱点があります。
象牙質
エナメル質の中に象牙質という組織があります。
象牙質はエナメル質より柔らかい組織でできています。エナメル質も酸に溶けやすい組織です。象牙質全体を象牙細管(神経につながっている管)が走っているため虫歯が進行したり、露出すると痛みを歯髄(歯の神経に伝えやすくなります)
歯髄
象牙質の中の中央部には血管が存在する歯髄があります。
一般的に神経と呼ばれる組織で神経線維のほか、血管やリンパなどがあり、歯に栄養を与えています。
虫歯になったり根が露出して刺激が伝わると痛みを感じます。
セメント質
歯根部の表面を覆っている薄い組織です。
歯根膜とくっつく役目をしています。
人間の骨と同じ硬さです。
歯周組織の構造
歯周組織とは…
歯の周りの組織で歯を支える役割があります。
歯肉
歯槽骨を被っている軟らかい組織で、一般には歯茎と呼ばれている部分です。
歯槽骨を細菌から守ります。歯肉炎や歯周炎の炎症は歯肉からの出血や腫れで気づくことが多いです。
根管(こんかん)
根っこの管のことを根管といいます。エナメル質、象牙質の内部の歯髄が通っている管です。
歯槽骨
歯を支えている顎の骨です。歯周病ではこの歯槽骨が溶け始め、やがて歯を支えられなくなり、歯が揺れたり噛みにくくなります。
歯根膜
弾力性のあるうすい膜のことで、根の周りのセメント質と歯槽骨をつなぐ役割をしています。からい食べ物、やわらかい食べ物などの感覚を感じます。また、セメント質に栄養を補給しています。
食べ物をかむ際、歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。
根尖孔(こんせんこう)
歯根の先端部にあり、歯髄へ血管や神経が通っています。
歯肉溝
歯肉と歯の境目にある小さな隙間で健康な人でも1~2mmの深さがあります。
炎症などによって深くなった状態を、歯肉ポケット、歯周ポケットと呼びます。
歯肉溝(しにくこう)
エナメル質と歯肉の境目にある溝を指します。健康な歯周溝の場合2mm以内であり、歯肉が病的に腫れ、歯肉溝が深くなったものを歯肉ポケットといいます。
いかがでしたでしょうか?
歯といっても、いろんな組織が沢山集まってできています。
正しい知識を知ることで一段とお口の健康を守っていくことができます。
それでは、また次回のブログで!
歯科助手 加藤
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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