2024年10月16日
みなさんこんにちは、歯科衛生士の吉田です。
みなさんいかがお過ごしですか?
10月半ばになってようやく涼しさを感じるようになりましたね。
私は最近、断捨離を頑張っています。あれもこれも何かに使えるかもと残してしまう性分で、さらに服の量も多くタンスの肥やしがたくさん(^^;)
毎日少しずつ使っていないものを捨てています。年末の大掃除がしやすくなるように、頑張ります!
さて今回は『睡眠時無呼吸症候群』についてお話していきたいと思います。
みなさんはこの病名を聞いたことはありますか?
この病気は睡眠時に何度も無呼吸状態になってしまう病気です。
症状としては以下のことが挙げられます。
・いびき
・日中の強い眠気
・夜中によく目が覚める
・就寝中の無呼吸
・疲労感やだるさが続く
睡眠時無呼吸症候群になってしまうと、日中の生活にも様々な悪影響があると言えます。
寝ている間に無呼吸状態になると体内の酸素濃度も低くなり、心臓が必要以上に頑張って全身へ血液を送ろうとします。夜もひたすら働いているとなると、心臓そのものの疲労や負荷が大きくなります。
そのために、高血圧、浮腫み、息切れなどの症状があらわれたり、心臓が頑張っても低酸素状態が続くと心筋梗塞、不整脈、脳卒中などの大きな病気の発症にもつながる場合があります。
さらに睡眠時無呼吸症候群は、
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群
・中枢性睡眠時無呼吸症候群
の2タイプに分けられます。
閉塞性は何らかの理由により、上気道が狭くなったり閉鎖してしまうことで無呼吸になるタイプです。
このタイプに当てはまりやすい人の特徴としては
・肥満
・下顎が小さい
・鼻づまりしやすい
・扁桃肥大
・日常的にお酒を飲んでいる
・高齢
などが挙げられます。
中枢性は脳幹と呼ばれる脳の司令部が、何らかの理由で呼吸に関係する筋肉へ信号を発信していない、もしくはできないことで無呼吸となるタイプです。脳や脊髄の病気、心臓に影響を与える病気、呼吸を抑制するようなお薬の影響が考えられます。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時の酸素濃度を測定するなどの検査を行うことで医師からの診断を受けます。
治療方法は主に以下の3つが挙げられます。
・CCAP (Continuous Positive Airway Pressureの略)
→最も代表的な治療法で、空気が送り込まれる装置を鼻に着けて就寝し、無呼吸を防ぎます。
・スリープスプリント(マウスピース)
→下顎がのどの奥へ落ちづらくなるように、少し前方で固定するようなマウスピースです。
下顎が前方で固定されることにより、舌の位置も自然と前方へと持ち上げ、気道が閉鎖されてしまうことを防ぎます。その患者様専用のマウスピースを作る必要があるため、歯科の受診が必要です。
・外科的治療
→何らかの病気による無呼吸の場合には、外科的治療を行う必要があることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は、病名通り“睡眠時”に起こるものなので気づいていない方もたくさんいらっしゃいます。
いびきの指摘をされたことがあったり、十分な睡眠時間をとっているのにも関わらず日中の眠気が強かったり、疲れが取れていない感じがある場合にはぜひ医科を受診してみてください。
睡眠時無呼吸症候群に気づけず、バスの運転手が運転中に睡魔に襲われ、大事故を起こしたという過去も実際にあります。
当院でもスリープスプリントの作成ができます。(保険適用で睡眠時無呼吸症候群の治療目的としたマウスピースの作成には条件があります。)
実際に診断された方、マウスピースによる治療を希望される方はぜひ一度ご相談ください。
ご来院お待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
以上、吉田でした。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。