CRとはどんな治療?

2024年7月3日

こんにちは、歯科助手の永井です。我が家は先月福井に行ってきました。

レインボー山頂公園、敦賀の海鮮市場、恐竜博物館、永平寺に行き、福井駅でかがやきを見てきました。

福井県が恐竜で有名なのは日本で発掘された恐竜の化石のうち8割が福井県で見付かっているからだそうです、凄いですよね😲

 

それでは今回の本題です。

歯科医院にかかった時に「CR」「C0」「C1」などの言葉を聞いた覚えのある方はいらっしゃいますでしょうか。

学校健診で聞く機会のほうが多いかもしれません。

これらの用語を理解しておくと、治療方法や自身の歯の状態がイメージしやすくなります。

 

C0やC4が示すのは虫歯の状態です。

アルファベットの「C」は虫歯を意味するcaries(カリエス)を表し、0〜4の数字は歯虫の進行具合を表しています。数字が大きくなるほど虫歯が進行している状態です。

C0は歯の表面が溶け出し白っぽく濁った状態です。虫歯の初期段階で痛みもなく健康な歯と大きな違いがないため、虫歯に気付かない方がほとんどでしょう。

CRとはcomposite resin(コンポジットレジン)の略語で、セラミック粒子と合成樹脂を合わせた白いプラスチック素材のことです。

CRは虫歯の治療方法の一つです。

 

治療の流れは下記のとおりです。

  1. 古い詰め物を除去する、または虫歯を除去するために削る
  2. 歯科用高性能接着剤とCRを詰め、照射器で特殊な光を約3~10秒当てしっかり固める
  3. 形を整え、噛み合わせの確認をする

 

虫歯の除去後、歯の形に合わせてペースト状のプラスチックを詰めます。その上で、特殊な光を当てて詰め物を硬化させます。

その後、余分なコンポジットレジンを取り除いて、元の自分の歯に近い形へと整えていきます。

細かく噛み合わせのチェックを行い、高ければ削ったり、表面をなめらかに磨いたりして完成します。

 

CRには、以下のメリットがあります。

・保険適用で費用を抑えられる
・天然歯に近い色で目立ちにくい
・治療期間や治療時間が短い
・金属アレルギーの心配がない

 

銀の詰め物や被せ物に比べて費用を抑えられます。また銀歯と比べて目立ちにくく、自然な仕上がりになります。

さらに健康な歯を削る範囲が最小限で済むため、歯への負担が少ないこともメリットです。

治療自体も1回の診療で完了するので、期間や時間は短く済みます。(※治療が必要な歯が複数ある場合は何回かに分けて治療を行います。)

 

一方、CRには以下のデメリットもあります。

・強度が弱い

・変色しやすい

・定期的なメンテナンスが必要な場合がある

 

CRは比較的安価で自分の歯のように自然な仕上がりになる一方、噛み合う箇所では特に割れやすく、水分を吸収するため変色するリスクがあります。

そのため再治療が必要になることもあるのです。

それ以外にもすでに銀歯治療している歯や削る範囲が大きい歯、虫歯が進行している「C3」以上の状態ではCR治療ができないことがあります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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