2024年7月17日
みなさんこんにちは。
今年の4月に入職しました歯科衛生士の茂泉です。
ジムに行ったり、バスケをしたり… 運動が趣味です!
お口の中の健康を守るお手伝いができればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
それでは今回は〚大人のむし歯〛の特徴についてお話ししたいと思います。
20歳以上の9割以上がむし歯の罹患経験があり、20歳以上の3割が未処置のむし歯を有しています。そして40歳以上の約4割はむし歯が原因で歯が抜かれています。
子どものむし歯は減少しています。しかし、大人のむし歯は年々増えています。
これは残存歯数が増えたことで、むし歯の割合が増えたことも影響していると考えられます。歯の本数が増えることは喜ばしいことですが、せっかく残った歯がむし歯になるのはもったいないことです。
大人の歯がなくなる原因として1番は歯周病、2番目にむし歯、3番目に破折(歯が折れること)…
大人は歯周病対策だけではなく、大人でもむし歯対策はとても重要です!
大人の歯のむし歯の特徴
・歯の根面のむし歯(根面う蝕)
歯は本来、硬い『エナメル質』に覆われていますが、
歯ぐきが下がって露出する部分は軟らかい『セメント質』や
『象牙質』でできています。
そのためむし歯になりやすい部分となり、
様々なことが原因で露出した歯の根元にむし歯ができます。
歯ぐきが下がって歯が長くなったように感じたら、
根面う蝕のリスクが高くなるので、注意が必要です。
・歯の詰め物、被せ物をした歯の中からむし歯(二次う蝕)
歯の詰め物との間に隙間があると、
細菌が侵入してしまうためむし歯を発生させる可能性があります。
もともと治療してある歯なので、より歯の奥深くに
進行することが多く、神経に達するむし歯の原因となります。
また神経を抜いた歯の場合、むし歯の痛みが分からずに
気が付くのが遅くなる傾向にあります。
・横に生えてきた親知らずが原因のむし歯
年齢が経つにつれ親知らずが成長すると、斜めや真横に生えて隣の歯にぶつかり
生えてこないことがあります。親知らずと接触する面は歯ブラシで磨きづらく、
親知らずと手前の歯がむし歯になってしまうことがあります。
大人のむし歯のセルフチェック
・むし歯の治療で詰め物や被せ物がある
・歯の表面が茶色に変色している
・唾液の分泌が少ない
・歯ぐきが下がってきた
・歯周病といわれたことがある
・喫煙をしている
・甘いものをよく食べたり飲んだりする
・歯磨きは歯ブラシのみでフロスや歯間ブラシを使っていない
むし歯予防のために
大人のむし歯は自覚症状が出にくいことが多いので、普段から意識して歯磨きすること
が大切です。
むし歯予防に適したセルフケアを見ていきましょう。
・フッ化物配合の歯磨き粉
フッ化物は歯質を強くしむし歯になりにくくする物質です。
歯磨き粉の中には、このフッ化物を配合した商品が販売されています。
初期のむし歯であれば、フッ化物の働きによって再石灰化や、むし歯が酸を出すのを抑え
る効果も期待できます。
・就寝前は念入りに磨く
むし歯の原因となる細菌は、寝ているとき(唾液が少なくなる時間)に口の中で
繁殖します。そのため、歯磨きとして非常に大切なタイミングは『就寝前』です。
寝る前は時間をかけて、隅々まで磨きましょう!
・歯と歯の間にはデンタルフロス、歯間ブラシを使用
歯ブラシで丁寧に磨いても、どうしても歯ブラシが届かないところが出てきます。
特に歯と歯の間は汚れがたまりやすいスペースなので、デンタルフロスや歯間ブラシ
を使用し汚れをしっかり取り除きましょう。
いかがでしたでしょうか?
歯周病だけではなく大人になってもむし歯予防をし、ご自身の歯をしっかりと守っていきましょう!
セルフケアもとても重要ですが、歯科医院でのお口の中をチェックしていくこともとても重要です!
最後までご覧いただきありがとうございました。
茂泉
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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