
2026年4月29日

「根管治療って、何回通えば終わるの?」
そう不安に感じている方は、とても多いです。実際に治療を勧められたとき、期間や痛みのことが気になって、なかなか踏み出せない方もいらっしゃいます。
根管治療は、歯を残すための大切な治療です。しかし、通院回数が多く、期間も長くなりやすいのが現実です。前歯で5〜6回、奥歯で7〜8回が目安とされており、1週間に1回のペースで通うと、2ヶ月近くかかることもあります。
この記事では、根管治療の通院回数・治療期間・痛みの種類・再発を防ぐポイントまで、実際の治療の流れに沿って詳しく解説します。途中でやめてしまうリスクについても触れますので、ぜひ最後までお読みください。
根管治療は、「歯の根の治療」とも呼ばれます。
虫歯が進行して歯の神経(「歯髄」といいます)まで細菌が達してしまった場合、そのままにしておくと炎症が広がり、最終的には歯を失うことにもなりかねません。そこで、感染した神経や組織を取り除き、根管内を清掃・消毒して密封する処置が「根管治療」です。
歯の内部には、細い管(根管)が複数走っています。前歯は比較的シンプルですが、奥歯になると根管の数が増え、形状も複雑になります。この構造の複雑さが、治療を難しくする大きな要因のひとつです。
「歯がズキズキ痛む」「熱いものがしみる」「何もしなくても痛い」…こうした症状が出たら、根管治療が必要なサインかもしれません。
根管治療には、大きく2つの種類があります。
抜髄(ばつずい)は、まだ神経が生きている状態で行う初回の根管治療です。神経を取り除き、根管内を清掃・消毒します。感染の程度が比較的少ないため、成功率が高い治療です。
感染根管治療は、過去に神経を取った歯や、神経がすでに死んでしまった歯に対して行う治療です。根管内の古い薬や細菌を取り除き、再び清掃・消毒を行います。感染の程度が強いほど、治療回数も多くなる傾向があります。
根管治療の通院回数が気になる方へ
通院回数や期間は、歯の状態や根の形によって変わります。今の症状をもとに、見通しを分かりやすくご説明します。痛みへの配慮も含めてご相談ください。

これが、最も多くの方が気になるポイントです。
根管治療の回数は、治療する歯の種類や状態によって大きく異なります。根管の清掃・消毒が完了するまでの回数の目安は、前歯で2〜3回、奥歯で3〜4回です。ただし、痛みが長引いていたり、根管の形状が複雑だったりする場合は、さらに回数がかかることがあります。
さらに、根管治療が終わった後は歯が欠けないようにかぶせ物をする必要があります。このかぶせ物の治療にも平均3回程度かかります。根管治療からかぶせ物まで含めると、前歯で5〜6回、奥歯で7〜8回が目安です。
治療の種類によっても、通院回数は変わります。
保険診療では、1回の診療時間に制限があるため、清掃・消毒を複数回に分けて行うことが一般的です。前歯で2〜3回、奥歯で4〜5回程度が目安で、重症例では6〜8回以上になることもあります。
一方、自費診療では1回の診療時間を長く確保できるため、1〜3回程度で終わることが多いとされています。使用できる薬剤や機材の幅も広がるため、治療の精度と効率が上がります。
1週間に1回のペースで通うのが一般的です。
軽症であれば数週間で終わることもありますが、重症例では数ヶ月かかることもあります。かぶせ物の製作期間も含めると、トータルで2〜3ヶ月を見ておくと安心です。自費診療の場合は短期集中で行えるため、数日〜数週間で終わることもあります。
詰め物が取れた時の応急処置と受診までの注意点を徹底解説
治療の全体像を知っておくと、不安が和らぎます。
根管治療は、大まかに以下のステップで進みます。各ステップを丁寧に行うことが、治療の成功につながります。
まず、レントゲンやCTによる画像診断を行います。根管の数・位置・形状・炎症の広がりを正確に把握することが、治療計画の土台になります。特にCTによる3次元的な診断は、見えにくい炎症の見逃しを防ぐうえで非常に重要です。
古いかぶせ物や虫歯に侵された歯質を取り除き、根管にアクセスできる状態を作ります。なるべく多くの健康な歯質を残せるよう、慎重に進めます。
専用の器具(ファイル)を使って、感染した神経・血管・古い詰め物を取り除きます。根管内の構造は複雑なため、取り残しが生じないよう丁寧な処置が必要です。
薬剤を使って根管内を徹底的に洗浄・消毒します。この工程を複数回繰り返すことで、細菌を可能な限り除去します。炎症が強い場合は、「貼薬」といって根管内に薬を入れて仮の蓋をし、次回まで様子を見ることもあります。
清掃が完了したら、根管内に専用の薬剤を隙間なく詰めます(「根管充填」といいます)。この処置が不完全だと、再び細菌が繁殖する原因になります。
根管治療が終わったら、歯を補強するための土台(コア)を作り、かぶせ物を製作・装着します。ここまでが治療の一区切りです。
当院の根管治療について詳しくはこちら

「根管治療は痛い」というイメージを持っている方は多いです。
実際には、治療中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。ただし、炎症が非常に強い場合は麻酔が効きにくいこともあります。また、治療後に一時的な痛みが出ることがあります。これは正常な反応であることが多いですが、種類によって対処法が異なります。
治療後の痛みは、通常3日程度でほとんどなくなります。3日を過ぎても痛みが続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合は、担当の歯科医院にご連絡ください。
痛みが長引く場合は、根管内の感染が残っていたり、歯の根が折れていたりする可能性があります。
こうした場合は、再度の根管治療や外科的な処置を検討する必要があります。「また同じ痛みが…」と感じたら、早めに相談することが大切です。放置すると、状態がさらに悪化するリスクがあります。
虫歯治療についてはこちら
根管治療は、「最初の治療の精度」がとても重要です。
初回の根管治療(抜髄)で、神経がまだ生きている状態(歯髄炎)であれば、コンセプトを守った治療を行うことで成功率は90%以上になるとされています。一方、神経がすでに死んでいる状態(歯髄壊死)では、成功率は10%程度低下します。
さらに、一度根管治療をした歯に再び治療が必要になる「再根管治療」になると、成功率は40〜70%まで低下します。感染の程度や根の状態によって変化しますが、初回治療でしっかり治すことが、長期的な歯の健康を守る最善策です。
「根管治療は最初がとても大事」…やり直しが多い治療だからこそ、最初から精度の高い治療を受けることが、歯を長く残すための最短ルートです。
一般的な日本の保険診療での根管治療の成功率は、約40〜60%程度と報告されています。コンセプトを守った精密な根管治療を行うことで、この数字は大きく改善できます。
再根管治療とは、一度神経を取った歯に再び根管治療を行うことです。
根管内の感染が再発すると、歯根の先端に膿だまりができる「根尖性歯周炎」を引き起こします。この状態では、細菌感染が根管内だけでなく歯の外側にも広がっていることがあり、治療の難易度が上がります。再根管治療の成功率が初回より低下するのは、こうした理由からです。
「また痛くなった…」という経験がある方は、再根管治療が必要な状態かもしれません。早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
根管治療を途中でやめてしまう方は、残念ながら少なくありません。
「痛みが落ち着いたから大丈夫かな」と感じて、通院をやめてしまうケースがあります。しかし、これは非常に危険です。根管内の清掃・消毒が完了していない状態で放置すると、細菌が再び繁殖し、症状が悪化します。
「痛みがなくなった=治った」ではありません。根管治療は、かぶせ物が完成するまでが治療です。最後まで通い続けることが、歯を守ることに直結します。
根管治療で治らない場合は?再治療と抜歯の判断ポイントを専門医が解説

根管治療の成功率を高め、再発を防ぐには、いくつかの重要なポイントがあります。
マイクロスコープを使った精密な治療は、肉眼では見えない細かい部分まで確認しながら処置を行えます。歯科用CTによる3次元的な診断は、見えにくい炎症の見逃しを防ぎます。こうした設備が整った歯科医院を選ぶことが、治療の精度に直結します。
ラバーダムとは、治療する歯以外をゴム製のシートで覆う処置です。
根管治療中に唾液が根管内に入り込むと、再感染のリスクが高まります。ラバーダムを使用することで、治療中の無菌的な環境を確保できます。再発を防ぐうえで、非常に重要な処置です。
根管治療が終わった後も、定期的なメンテナンスが大切です。かぶせ物の状態や歯周組織の健康を定期的にチェックすることで、再発の早期発見につながります。
名古屋市東区芳野にある「てらもと歯科医院」は、根管治療に力を入れている歯科医院です。
名鉄瀬戸線尼ヶ坂駅から徒歩7分、駐車場5台完備のアクセスしやすい立地にあります。「できれば歯を抜きたくない」「一度治療したのにまた痛くなった…」という不安を抱えている方に、安心して相談していただける環境を整えています。
てらもと歯科医院の最大の特徴は、欧米水準の米国式根管治療を採用している点です。保険治療にも対応しながら、再発が少ない精密な根管治療を実践しています。
治療の精度を高めるため、マイクロスコープを使用して患部を拡大しながら処置を行います。肉眼では確認できない細かい部分まで丁寧に治療できるため、「ちゃんと汚れが取り切れているのか不安」という気持ちにも応えられます。
また、歯科用CTやセファロレントゲンなどの検査機器を備え、立体的な診断により見えにくい炎症の見逃しを防いでいます。
治療中に唾液が入り込んで再感染するのを防ぐラバーダムを使用しています。「もう同じ痛みを繰り返したくない」という方にとって、とても心強い取り組みです。
通常であれば抜歯と診断されるケースでも、できる限り歯を残す方法を提案しています。
「できる限り自分の歯を残したい」という患者さんの気持ちに寄り添った姿勢が、てらもと歯科医院の大きな魅力です。
「このまま治療を続けて大丈夫かな?」と迷っている方には、セカンドオピニオンにも対応しています。現在の治療方針に不安がある方が相談しやすい環境を整えており、納得できるまで相談できます。
補綴の専門家である院長がすべての治療を担当し、0歳から65歳以上まで全世代の患者さんに対応しています。開業当初から徹底した衛生管理を実施しており、滅菌器や空気清浄機などの設備も整えています。
治療後の被せ物(審美セラミック治療)についてはこちら
根管治療の通院回数は、前歯で5〜6回、奥歯で7〜8回が目安です。
治療期間は1週間に1回のペースで通うと2ヶ月近くかかることもありますが、途中でやめてしまうと症状が悪化し、最終的に抜歯が必要になるリスクがあります。最後まで通い続けることが、歯を守ることに直結します。
そして、根管治療で最も大切なのは「最初の治療の精度」です。初回治療の成功率は、再根管治療よりも大幅に高くなります。マイクロスコープ・歯科用CT・ラバーダムなどの設備が整った歯科医院で、精密な治療を受けることが、再発を防ぐための最善策です。
「歯を残したい」「再発させたくない」という思いをお持ちの方は、ぜひ一度、てらもと歯科医院にご相談ください。
▼ てらもと歯科医院(名古屋市東区芳野/名鉄瀬戸線尼ヶ坂駅 徒歩7分/駐車場5台完備)
根管治療・セカンドオピニオンのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
あわせて読みたい関連コラム
てらもと歯科医院(名古屋市東区・尼ヶ坂駅 徒歩5分)
根管治療の回数や期間は、状態によって個人差があります。途中で不安な点が出てきたときも、お気軽にご相談ください。
【著者情報】

| 2004年 | 愛知学院歯学部 卒業 愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)専科専攻生 |
|---|---|
| 2004年 | 合わせて、矯正専門医にて研修し、矯正治療を学ぶ |
| 2006年 | 同講座 非常勤助手 |
| 2007年 | 大府市 松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療を学ぶ |
| 2012年 | 「てらもと歯科医院」開業 |
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。