2021年6月23日
みなさんこんにちは。
歯科助手の加藤です。
よく歯医者で聞く「シーラント」
みなさんはどんなものかご存知ですか?
シーラントは虫歯の治療ではなく、予防処置です。
歯には溝があります。
この溝はハブラシが奥まで当たりにくい部分で食べかすや菌が溜まりやすい場所なので虫歯になりやすくなってしまいます。
虫歯の予防といえば、歯磨きや、フッ素を想像される方が多いと思います。
シーラントはその虫歯になりやすい溝の部分をあらかじめ埋めてしまおうという考えで行われる処置です。
またシーラントにはフッ素が含まれているため、歯の表面を強化してくれる効果もあります。
患者さま一人ひとりのお口の環境によってシーラントの必要性は異なってきますが、シーラントを行う時期としては、
乳歯の奥歯が生えてくる時期 :3~4歳頃
奥歯の永久歯が生えてくる時期 : 5~6歳頃
むし歯になりやすい12歳臼歯が生えてくる時期:12歳頃
が目安となります。
生えたばかりの歯は歯質や他の歯と背は異なる為、磨きにくくなってしまいます。
そのため初期虫歯になってしまうリスクが高いため、生え始めの頃にシーラントをすることで虫歯のリスクを軽減します。
≪シーラントのメリット・デメリット≫
メリット
・虫歯になる可能性を減らせる
シーラント治療は虫歯になる可能性を減らすことができます。
歯の溝は、汚れがたまりやすい場所です。
特に、生えたての歯は未成熟で溝も深いので、ケアをしないと虫歯になりやすいです。
さらに、生えたての歯は柔らかいこともあり、虫歯の進行が早いというところも懸念点です。
シーラントを施せば溝が埋まるので、虫歯になる可能性を減らすことができます。
・歯を削らなくて済む
虫歯が悪化してしまうと、歯を削ることになってしまうことがほとんどです。
デメリット
・定期検診に行く必要がある
シーラントした部分の歯の表面は見えにくく、虫歯になってしまうと発見が遅くなってしまうこともあります。
予防目的でシーラントをしたのに、逆に虫歯になっては意味がありませんよね。
・シーラントが取れてしまうことがある
通常の詰め物であれば、取れにくいように歯を削って形を整えますが、シーラント治療は樹脂を流して固めているだけなので、通常の詰め物より取れやすくなっています。
取れてしまった場合は、もう一度治療することもできますので、早めに歯科医院を受診しましょう。
≪シーラントの処置の流れ≫
①最初に歯の溝の部分の汚れを取り除きます。
②歯を乾燥させてシーラントの前処理の薬剤を塗布し、数秒置いてから水で洗って乾燥させます。
③歯の溝にシーラントを塗ります。
④光を当ててシーラントを硬化させます。
以上で処置は終了です!
とっても簡単に虫歯予防ができてしまいます。
またシーラントは歯を削らないため痛みがありません。
小さなお子さまでも安心して処置ができます。
ただ気をつけたいのが、シーラントをしたからといって虫歯にならないわけではありません!!
いついかなる時も毎日のブラッシングは、とても重要です。
歯の隅々まで丁寧に磨きましょう。
シーラントをした歯は、していない歯に比べると、4年以上で60%も虫歯予防効果があることが研究結果でわかっています。
またシーラントは歯の溝に薄く伸ばして詰めていきます。
粘着性の高いガムやキャラメルを食べた際や、強く噛んだり、歯ぎしりでも外れてしまう事があります。
取れてしまった場合は再度シーラントを行えば大丈夫です!
いかがでしたか?
それでは、なた次回のブログでお会いしましょう!
以上、歯科助手加藤でした。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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