2021年6月16日
皆さんこんにちは、歯科衛生士の宮本です。
6月とは思えないほど暑い日が続いておりますが、体調をくずされてはいませんか?
私は暑い夏を乗り越えるために、去年は梅酒をつけたので今年は梅シロップを作りました!梅ジュースを飲んで夏バテせず頑張りたいと思います!(笑)
突然ですが、オーラルフレイルという言葉を聞いたことはありますか?
まず“フレイル”とは、高齢になって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。
筋力などの身体機能の低下より先に、社会参加など他者との交流が減ったり、口の機能が衰えたりすること(オーラルフレイル)から始まります。健康と要介護の中間にあたります。早めに発見して適切な対応を行うことにより、健康な状態に回復することが可能です。
“老化”が誰もが迎える自然な衰えであるのに対して、“フレイル”は身体的・社会的・心理的な問題が合わさって生じる衰えです。
“オーラルフレイル”というのは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを指し、早期の重要な老化のサインとされています。噛む力や舌の動きの悪化が食生活に支障を及ぼしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招いたりすることから、全体的なフレイル進行の前兆となり、深い関係性が指摘されています。
オーラルフレイルをチェックしてみましょう!
合計点数が…
0~2点はオーラルフレイルの危険性は低い
3点はオーラルフレイルの危険性あり
4点以上はオーラルフレイルの危険性が高い
となります。
ただ、歯を失ってしまった場合は義歯などを適切に使って、かたいものをしっかり食べることができるよう治療することが大切です。
オーラルフレイルをそのまま放置しておくと、年齢や病気など多くの要因の影響を考慮しても、様々なリスクが高まることが分かっています。オーラルフレイルは、近い将来の全身の衰えを知らせてくれるサインです。
早く気づき、適切な対応をとることがとても大切です。
オーラルフレイルではない人と比較して、オーラルフレイルの人は身体的フレイルの新規発症リスクが2.4倍、サルコペニア(加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下)が2.1倍、要介護認定が2.4倍、総死亡リスクが2.1倍という研究報告もあります。
オーラルフレイル予防のために
1.かかりつけ歯科医を持ちましょう
お口の状態は日々変化しています。
かかりつけ歯科医をもち、気になることがあれば相談しましょう。
また、半年に一度は歯科検診を受けるようにしましょう。
2.お口のささいな衰えに気を付けましょう
オーラルフレイルは、「むせやすい」、「お口が乾く」、「滑舌がわるくなった」などのささいな衰えが積み重なることで進行します。
早くお口の不調に気づくことができるよう、セルフチェックを習慣づけましょう。
3.バランスのとれた食事をとりましょう
バランスのとれた食事は健康なからだを作る基礎となります。
また、様々な食品をとることで、噛む機能の低下を防止できます。
食事の際は、よく噛んで食べるように心がけましょう。
8020運動にあるように、たくさん歯を残すことは大切です。それに加えてお口の機能の変化、お口が渇きやすくなった、むせやすくなったなどの症状にも気づいて早く対策を取ることも大切になってきます。
オーラルフレイルの対策
お口の体操はたくさんありますが、お口が渇きやすくなったと感じる方には、唾液腺マッサージがオススメです。
以前のブログで唾液腺マッサージやあいうべ体操というものについて書いていますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
名古屋市ホームページ「チェックして知って予防しようオーラルフレイル」参照
日本歯科医師会ホームページ「オーラルフレイル」参照
最後までご覧いただきありがとうございました。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。