2020年8月24日
みなさんこんにちは、歯科衛生士の宮本です。
暑い日が続いておりますが、体調などお変わりございませんか?
私は毎年夏バテして食欲が低下してしまうので、今年は夏バテしないよう気合いを入れています。笑
話は変わりますが、食事の際は当たり前のように味を感じながら食べてらっしゃると思います。ですが、その味を感じる機能についてみなさんどのくらいご存知でしょうか?
最近はコロナの症状のひとつとして、味覚障害も話題になりましたね。
今回は、私たちが健康に楽しく食生活を送る上で大切な“味覚”について、その中でも特に子どもの味覚についてお話しさせていただきたいと思います!
まず”味”というものには種類があり、基本的には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つに分類されます。それぞれ、役割もあります。
甘味→エネルギー源である糖の存在を知らせる。とりすぎると甘味を感じにくくなることがある。
塩味→体液のバランスに必要なミネラルの存在を知らせる。とりすぎると塩味を感じにくくなることがある。
酸味→腐敗している、果物などが未熟であることを知らせる。
苦味→毒の存在を知らせる。
うま味→体を作るのに必要なたんぱく質の存在を知らせる。
これらの味は舌の味蕾という器官で感じるものです。
味蕾とは、舌の表面にあるブツブツとしたものです。乳児だと、頬の内側や唇にも存在します。
歳を取ると濃い味付けを好きになる方が多いですよね。それもそのはずで、赤ちゃんのお口の中には約10,000個の味蕾が存在するといわれていますが、成長するにつれて減少していき、成人では約7,000個、高齢者になると約3,000個まで減少してしまうと言われています。
この数値から分かることのひとつとして、子どもの方が大人よりも味覚に敏感だということが上げられると思います。
胎児期である、妊娠8ヶ月頃には好ましい味と嫌な味を識別すること能力を持っていて、味覚は生まれてすぐに生命維持に必要な機能として活動を開始することが分かっています。乳児期になると、甘味に対しては早くから反応し、塩味に関しては1〜3歳頃に発達するといわれています。
この大人よりも味覚に敏感な時期に、お砂糖の入った甘いお菓子やジュースを与えてしまうと、その味を覚えて甘いものが大好きなお子さんになってしまい、虫歯のリスクがとても高くなります。生まれて成長するにつれて、離乳食が始まったりおやつやジュースを飲み始めたりと食生活もどんどん変化していくと思います。
一度にたくさん食べられない小さなお子さんにとっては“おやつ=補食(3食で足りないエネルギーを補うための食事)”として、考えてみてください。
おやつでは、お砂糖ではなく自然の甘みのあるものにしたり、ジュースではなく、お茶やお水に変えたりするといいかと思います。
例としては次のようなものです。
大人が甘いと感じる食べ物は、お子さんにとっては大人よりもさらに甘いと感じることになります。上の図の右に記載したような自然に近いものを、例えば野菜スティックなどにしておやつに取り入れてみるのはいかがでしょうか?
ご参考にしていただけたら幸いです。
てらもと歯科医院では、お子さまのお口の中の健康を守るお手伝いもさせていただいております。
分からないことや疑問点はいつでもスタッフにお声かけください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
宮本
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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