突然の激しい歯痛に備える|痛みの種類で変わる応急処置と歯科を急いで受診すべき基準

2026年7月16日

てらもと歯科医院(名古屋市)

激しい歯痛が起きた場合、できるだけ早めにご連絡ください

急性の歯痛は神経・根の炎症・歯周膿瘍などが原因のことがあります。痛みの種類を確認しながら、受診の優先度を一緒に判断します。

診療時間:月火金土 9:00〜19:00 / 水 9:00〜18:00(木日祝 休診)

歯痛が突然起きる原因は何か?

歯痛の主な原因は、虫歯・歯髄炎・歯槽膿瘍の3つです。歯痛は口腔衛生状態が悪い人に多く、虫歯が進行して象牙質・歯髄に達することで激しい痛みが生じます。

痛みのメカニズムを理解しておくと、適切な応急処置を選びやすくなります。

虫歯が原因の歯痛

虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行すると、ズキズキとした激痛が起こります。夜間に痛みが強くなりやすいのは、就寝時に副交感神経が優位になり、血圧が下がって痛みを感じやすくなるためです。

  • 初期虫歯:冷たいものがしみる程度の軽い痛み
  • 中等度虫歯:甘いものや熱いものでも痛む
  • 重度虫歯(歯髄炎):何もしていなくてもズキズキ痛む激痛

虫歯以外が原因の歯痛

虫歯がなくても歯が痛むケースは少なくありません。主な原因は以下のとおりです。

  • 歯周病:歯茎の炎症・腫れによる痛み
  • 親知らず:萌出時の歯冠周囲炎による痛み
  • 歯ぎしり・食いしばり:歯根膜への過度な負担
  • 知覚過敏:冷たいものや風で鋭い痛みが走る
  • 歯の破折:外傷や咬合力による歯のひび・割れ

当院では、歯科専用CT・マイクロスコープ・口腔内カメラを用いて痛みの原因を精密に診断します。「なぜ痛いのか」を正確に把握することが、再発しない治療への第一歩です。

歯痛が我慢できないときの応急処置〜今すぐできる5つの方法

歯科医院にすぐ行けない場合、鎮痛剤の服用・患部の冷却・塩水うがいが最も効果的な応急処置です。以下の方法を組み合わせて対処してください。

①市販の鎮痛剤を服用する

激しい歯痛には、まず鎮痛剤の服用が有効です。イブプロフェン(ロキソニンS等)は抗炎症作用も持つため、歯痛に特に効果的とされています。アセトアミノフェン(カロナール等)も使用できます。

  • 用法・用量を必ず守る
  • 空腹時の服用は胃腸障害のリスクがあるため、軽食後に服用する
  • 他の薬との飲み合わせ・アレルギーに注意する
  • 痛みが出てから飲むより、「痛くなりそう」と感じた段階で早めに服用すると効果的

鎮痛剤はあくまで一時的な応急処置です。痛みが治まっても根本原因は残っているため、必ず歯科医院を受診してください。

②患部を外側から冷やす

ズキズキとした痛みには、患部を冷やすことが効果的です。冷却により血管が収縮し、炎症・腫れが抑制されて神経の興奮が鎮まります。

  • 保冷剤や氷をタオルに包んで、痛む側の頬の外側に当てる
  • 15分冷やして5分休憩するサイクルを繰り返す
  • 氷を直接歯に当てるのはNG(冷やしすぎで逆効果になる場合あり)

ただし、歯周病・知覚過敏・抜歯後の痛みの場合は、冷やすことで痛みが増すこともあります。痛みが強くなる場合はすぐに中止してください。

③塩水でうがいをする

塩水には細菌を減少させる効果があり、口腔内を清潔に保つことで痛みの増幅を抑えられます。コップ1杯のぬるま湯(30〜40℃程度)に小さじ半分の塩を溶かし、優しくうがいします。

冷たすぎる水や熱すぎるお湯は神経を直接刺激して激痛を誘発するため、体温に近いぬるま湯を使うことが重要です。イソジン等のうがい薬も殺菌・消毒効果があり有効です。

④口腔内を清潔に保つ

虫歯の穴や歯と歯茎の隙間に食べカスが詰まっていると、それが刺激となって痛みが増します。やわらかめの歯ブラシで優しく磨き、デンタルフロスで食べカスを取り除きましょう。

直接ブラシを当てるのが難しい場合は、ぬるま湯で優しく口をゆすぐだけでも効果があります。強くゴシゴシ磨くのは逆効果なので注意してください。

⑤痛みを和らげるツボを押す

応急処置として、歯痛に効くとされるツボを刺激する方法もあります。

  • 合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨が交わる手の甲のくぼみ。やや人差し指側へ斜めに押す
  • 歯痛点(しつうてん):手のひらの中指と薬指の付け根の間。弱めに垂直に押す

ツボ押しは10秒押して5秒休むサイクルを3セット行います。痛みが増したり腫れ・熱感が出た場合はすぐに中止し、受診を急いでください。

歯痛のときに絶対やってはいけないNG行動とは?

歯が痛いときに行うと、かえって痛みを悪化させる行動があります。応急処置と並行して、以下のNG行動は必ず避けてください。

  • 飲酒:一時的に神経が麻痺して痛みが和らぐように感じますが、血流が良くなり後からより強い痛みに見舞われます。鎮痛剤との併用は副作用リスクも高まります
  • 患部を温める:熱いお風呂・温湿布・熱い飲み物は血流を促進し、炎症を悪化させます。長時間の入浴も避け、シャワーのみにしましょう
  • 激しい運動:体温・血圧が上がることで血流が増加し、神経への圧迫が強まって痛みが増します
  • 患部を指や爪楊枝で触る:手の細菌が患部に入り込み、感染を悪化させる恐れがあります
  • 喫煙:歯や歯茎への悪影響に加え、治癒を遅らせます
  • 横になって患部を下にする:血流が頭部に集中して痛みが増します。枕を高くして上体を少し起こした姿勢で休みましょう

「お酒を飲めば痛みが紛れる」という考えは誤りです。血流促進により、後から激痛に見舞われるリスクが高まります。

神経・根に関わる痛みは虫歯治療・根管治療が必要なケースがあります

てらもと歯科医院では虫歯治療・根管治療に対応しています。歯の神経を守る治療の流れについては診療ページでご確認ください。

虫歯治療について詳しく見る

緊急受診が必要なサインとは?〜放置すると命に関わるケースも

歯痛の多くは数日以内に歯科受診で対処できますが、以下のサインがある場合は直ちに医療機関を受診してください。MSDマニュアル家庭版では、感染が拡大した場合に生命を脅かす合併症(口底蜂窩織炎・海綿静脈洞血栓症)が起こりうると警告しています。

  • 顔・頬・顎が腫れている:感染が周囲組織に広がっているサイン
  • 37.5℃以上の発熱が続く:全身への感染拡大の可能性
  • 口が開きにくい・飲み込みづらい:気道閉塞のリスクがある緊急状態
  • 口の底部(舌の下)が腫れている:口底蜂窩織炎の疑い
  • 頭痛・錯乱・視力障害:脳への感染拡大の可能性
  • 脈打つような激痛が止まらない:膿瘍形成の疑い

上記に1つでも当てはまる場合は、夜間・休日でも救急外来または救急相談窓口(#7119)に連絡してください。「少し様子を見よう」は危険です。

夜間・休日に歯科を受診するには

夜間や休日に急な歯痛が起きた場合、各都道府県が設置する休日・夜間歯科診療所を利用できます。お住まいの自治体ホームページや、救急安心センター(#7119)で案内を確認してください。

ただし、夜間救急の目的は「朝まで痛みを持たせること」であり、根本治療はできません。翌日以降、必ずかかりつけ歯科医院を受診することが重要です。

歯痛を繰り返さないために根本治療とは?

応急処置で痛みが治まっても、原因を取り除かない限り必ず再発します。歯痛の根本治療は原因によって異なります。

虫歯・歯髄炎には根管治療

虫歯が神経まで達した場合は、根管治療(歯の根の治療)が必要です。当院では再発が少ない「米国式根管治療」を採用し、ラバーダム防湿を使用して細菌の再感染を防ぎます。平均来院回数は1〜3回と少なく、破折歯牙再植にも対応しています。

マイクロスコープを使用することで、肉眼では確認できない根管内の細部まで精密に治療できます。「何度治療しても再発する」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。

歯周病には原因療法

歯周病による歯痛には、歯石除去・歯周ポケット治療に加え、再発させない原因療法が重要です。当院では遺伝子検査で歯周病菌の種類・量を特定し、個人に合わせた治療とメンテナンスを提供しています。

歯ぎしり・食いしばりには顎関節症治療

歯ぎしりや食いしばりが原因の歯痛には、ナイトガード(マウスピース)の作製や咬合調整が有効です。当院院長は日本顎咬合学会認定医として、噛み合わせの問題から根本的にアプローチします。

歯痛の予防〜再発させないためにできることは?

歯痛の最大の予防策は、定期的な歯科検診とセルフケアの継続です。虫歯・歯周病の多くは、早期発見・早期治療によって激痛になる前に対処できます。

日常のセルフケア

  • 正しいブラッシング:1日2〜3回、2分以上かけて丁寧に磨く
  • デンタルフロス・歯間ブラシ:歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは取れない
  • フッ素入り歯磨き粉:エナメル質を強化し虫歯を予防する
  • 食後のうがい:食べカスと酸を洗い流す
  • 糖分の多い飲食物を控える:虫歯菌の活動を抑制する

定期検診・プロフェッショナルケア

セルフケアだけでは除去できない歯石・バイオフィルムは、歯科医院でのクリーニング(PMTC)が必要です。3〜6ヶ月に1回の定期検診を受けることで、虫歯・歯周病の早期発見が可能になります。

当院では遺伝子検査で口腔内細菌の状態を把握し、患者さん一人ひとりに合わせた予防プログラムを提供しています。痛みが出る前に、ぜひ予防歯科をご活用ください。

てらもと歯科医院への受診のご案内

歯痛が我慢できないとき、応急処置で痛みが治まっても、根本治療なしに再発は避けられません。当院では歯科専用CT・マイクロスコープ・光腔内カメラを駆使した精密診断で、痛みの原因を正確に特定します。米国式根管治療・原因療法・顎関節症治療まで、一院で全治療を完結できる体制を整えています。

木曜日を除く月〜土曜日、19時まで診療(土曜も診療)。名鉄瀬戸線「尼ケ坂」駅から徒歩8分、駐車場5台完備。バリアフリー対応で車いすでの来院も可能です。

 

よくある質問

歯が急に激痛になったとき、まず何をすればいいですか?

まず市販の鎮痛剤(イブプロフェン系・アセトアミノフェン系)を用法用量通りに服用し、患部をタオルで包んだ保冷剤で外側から冷やしてください。その後、できるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。

夜中に歯が痛くて眠れない場合はどうすればいいですか?

枕を高くして上体を起こした姿勢で横になり、患部を冷やしながら鎮痛剤を服用してください。横になると頭部への血流が増えて痛みが増すため、上体を起こすことで痛みが和らぐ場合があります。翌朝すぐに歯科医院を受診しましょう。

歯痛に市販薬は効きますか?どれを選べばいいですか?

イブプロフェン系(ロキソニンS等)は抗炎症作用も持つため歯痛に特に効果的です。アセトアミノフェン系(カロナール等)も使用できます。胃が弱い方はアセトアミノフェン系が比較的胃に優しいとされています。いずれも用法用量を守り、空腹時の服用は避けてください。

歯痛のとき、お酒を飲んで紛らわせてもいいですか?

絶対にNGです。アルコールは一時的に神経を麻痺させますが、血流が促進されて後から激しい痛みに見舞われます。鎮痛剤との併用は副作用リスクも高まるため、飲酒は厳禁です。

歯痛が一度治まったら、歯科受診しなくても大丈夫ですか?

痛みが治まっても必ず受診してください。歯髄が壊死すると一時的に痛みが消えることがありますが、その後に根尖膿瘍が形成されて再び激痛が起こります。放置すると感染が拡大し、重篤な合併症につながる危険があります。

顔や頬が腫れてきた場合はどうすればいいですか?

顔・頬・顎の腫れは感染拡大のサインです。発熱・口が開きにくい・飲み込みづらいなどの症状を伴う場合は、夜間・休日でも救急外来を受診してください。口底蜂窩織炎など生命を脅かす合併症の可能性があります。

根管治療は何回通院が必要ですか?

当院の米国式根管治療は平均1〜3回の来院で完了します。ラバーダム防湿とマイクロスコープを使用することで再感染を防ぎ、再発リスクを大幅に低減できます。

歯ぎしりが原因で歯が痛い場合はどうすればいいですか?

ナイトガード(マウスピース)の作製や咬合調整が有効です。当院院長は日本顎咬合学会認定医として噛み合わせの問題を根本から治療します。まずは診察で原因を特定することが大切です。

子どもの歯が痛いと言っています。すぐに受診すべきですか?

お子さんの歯痛は我慢させず、できるだけ早く受診してください。乳歯の虫歯は永久歯にも影響します。当院は0歳から対応しており、親御さんも入れる診療スペースを完備しています。

歯痛の予防に定期検診はどのくらいの頻度で行けばいいですか?

3〜6ヶ月に1回の定期検診が推奨されます。虫歯・歯周病の早期発見に加え、セルフケアでは取れない歯石・バイオフィルムをプロが除去することで、歯痛の再発を予防できます。

結論

歯痛が我慢できないときは、①鎮痛剤の服用、②患部の冷却、③塩水うがいを組み合わせて一時的に対処してください。飲酒・温め・激しい運動はNGです。顔の腫れ・発熱・口が開きにくいなどのサインがあれば夜間でも救急受診が必要です。応急処置はあくまで一時しのぎ。痛みが治まっても根本原因は残っているため、必ず歯科医院で精密診断を受け、再発しない根本治療を受けることが最善の選択です。

 

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突然の歯痛、まずはご連絡ください

てらもと歯科医院(名古屋市)では虫歯・根管治療・緊急時の相談にも対応しています。

著者情報

院長 寺本 清峰

 

経歴

2004年 愛知学院歯学部 卒業
愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)専科専攻生
2004年 合わせて、矯正専門医にて研修し、矯正治療を学ぶ
2006年 同講座 非常勤助手
2007年 大府市 松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療を学ぶ
2012年 「てらもと歯科医院」開業

資格・所属学会・団体

  • 日本顎咬合学会 認定医 理事 副支部長
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • 日本臨床歯科学会(SJCD) 名古屋支部専務理事
  • NOAH(名古屋臨床咬合研究会) 会長
  • MIMCD 所属

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