2023年6月14日
皆さん、こんにちは!
歯科衛生士の武田です。
梅雨の時期に入りジメジメとした季節になりましたね。
皆様体調の変化に気を付けながら梅雨を乗り越えましょう!!
それでは、本題に入ります。
今日は歯の構造と歯周組織についてお話ししていこうと思います!
突然ですが、皆さんは鉄と歯だとどっちの方が硬いと思いますか?
物の硬さを測る単位で「モース硬度」という単位があります。
これは身近な物の硬さを十段階で表したものです。
この「モース硬度」で見ると鉄はモース硬度4で歯はモース硬度7なので
鉄よりも歯の方が硬いんです!!びっくりですよね!
正確に言えば「歯」ではなく歯の表面を覆っている「エナメル質」が硬く
このエナメル質は人間の身体の中で一番硬いと言われています。
このエナメル質の内側には「象牙質」というものがあります。
さらに象牙質の中には「歯髄」という歯の神経があります。
むし歯になってしまい神経の治療をしたことがある方はこの歯髄を抜髄という治療で取って何回か歯医者さんに通った、という方も少なくないかと思います。
この歯髄や内部の組織を硬いエナメル質が保護しているのです。
こんな頑丈そうに見えるエナメル質ですが実はとても弱いものがあります。
それは…
“むし歯”です。
歯垢(プラーク)の中にいる虫歯菌でミュータンス菌と呼ばれるものがあります。
このミュータンス菌は私たちが食べたり飲んだりした時にお口に入る糖分を使って「酸」
を作り出します。
この、酸がエナメル質を溶かしてしまいます。これを脱灰と呼びます。
脱灰とは歯に白く濁ったような乳白色が模様のように現れることです。
この脱灰が進むとどんどん歯が溶けて虫歯が広がり先程お話しした歯髄まで到達してしまう事があります。
どんなに硬くて強そうなエナメル質も虫歯には弱いんです(涙)
虫歯にならないようにするにはやはり、お家での歯磨きが大切です。
歯磨きの際はむし歯予防になるフッ素入りの歯磨き粉を使用するようにしましょう。
また、歯科医院での定期的な検診とフッ素塗布も行えると更に良いかと思います。
歯科医院で使用するフッ素は濃度が高いのでしっかりと虫歯予防をしてくれます。
ここまでは歯の構造と虫歯の関係についてお話ししましたが、ここからは歯周病との関係もお話ししていきます。
歯は一本では立っておらず、歯を支える歯肉や歯槽骨という骨に支えられて立っています。
しかし、歯周病が進行してしまうと歯槽骨がどんどん減ったり、歯茎が炎症によって腫れてしまったり様々な影響が出てきてしまいます。
このように、目では見えない歯の周りの組織ですがとっても大切な役割があります。
虫歯や歯周病で歯を失わないように日々のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの共同でお口の中の健康を守りましょう!!
歯の構造や歯周組織について理解していただけたでしょうか?
少しでも皆様の新しい知識になれたら幸いです。
そして、私事ですが3年間勤めさせて頂いたてらもと歯科医院を今月で退職することとなりました。
担当させていただいた患者さまには学ぶことが本当にたくさんありました。
私が歯科衛生士になり初めての就職先がこのてらもと歯科医院でした。
院長はじめ、スタッフはいつも患者様第一で診療をしています。そんな尊敬できるスタッフの一員になれたことを誇りに思います。
直接ご挨拶ができなかった患者様、このブログを通してとなりますが2年間本当にありがとうございました。今後もてらもと歯科医院を宜しくお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
歯科衛生士 武田
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。