2022年9月2日
みなさん、こんにちは。
歯科衛生士の宮本です。
朝夜は少し涼しくなり過ごしやすくなってきましたが、近づいてきている台風が心配ですね。
突然ですが、今日はお口の機能についてお話ししたいと思います!
きれいな歯並びのためには、舌の力や口唇の力がとても重要です。
舌と口唇が正しく機能することによって、歯は正しい位置に並ぶことが出来ます。
この舌や口唇などが、きちんと機能していないと…
口呼吸いわゆる、ぽかん口になってしまいます。
ぽかん口になると次のような影響があるそうです。
①歯並びが悪くなってしまう
ぽかんと口が空いていることによって、舌の位置が本来よりも低くなってしまい、
前に出すようになると、出っ歯になったり歯並びが悪くなる原因になります。
②いびきの原因になる
先ほど話したように舌の位置が低くなってしまうと、寝ている時に喉の奥に舌が落ち込みやすくなり、
気道をふさいでしまうことで、いびきをかきやすくなります。
③虫歯や歯周病になりやすくなる
口腔内が乾燥しやすくなるため、唾液の分泌量が減少しむし歯菌や歯周病菌の活動が活発になります。
④ウイルスに感染しやすくなる
鼻呼吸だと、鼻がフィルターの役割をするためウイルスの侵入を防いでくれますが、
口呼吸だとそのフィルターがなく直接菌を取り込むことになってしまいます。
…などです。
当院ではその舌と口唇の力を調べることが出来ます。
まずは舌の力を調べる「舌圧測定器」についてお話しします。
↑舌圧測定器
口を閉じている時は“スポット”という位置に舌先がしっかりとくっついているのが正しい状態になります。
“スポット”とは上の真ん中の前歯2本の真裏にある膨らみのことを言います。
このスポットに舌をくっつける力が弱いと、先ほどお話ししたようにぽかん口になりやすくなってしまい
様々な影響が出てきます。
せっかく歯列矯正をして、きれいに歯が並んでも後戻りする可能性も高くなってしまいます。
「舌圧測定器」では、この舌先をスポットに押し付ける力、いわゆる“舌圧”を測定することが出来ます。
基本的に1年に1回行っていきます。
舌圧が弱い場合は「ぺこぱんだ」という道具で鍛えることもできます!
↑ぺこぱんだ
以前のブログでもご紹介しておりますので、ぜひこちらをご覧ください!
次に、口唇の力を調べる機械についてお話しします。
当院では、最近「りっぷるくん」という新しい機械を導入しました。
↑りっぷるくん
りっぷるくんを使うことによって、口唇閉鎖不全がないかどうか調べることが出来ます。
口唇閉鎖不全とは先ほどから出てきているぽかん口のことです。
今後は、当院で矯正治療をされている小学生以下のお子さまを対象に測定していきます。
年齢によって平均値は異なるのですが、検査をして平均値よりも少ない場合は、
「りっぷるトレーナー」というものを使ったトレーニングをしたり、
矯正装置を口腔内に入れている間はなるべく口唇を閉じるように意識してもらいます。
基本的には3か月に1回測定していきます。
↑りっぷるトレーナー
ここまでお話ししてきたように、ぽかん口が習慣化してしまうと様々なトラブルの原因になってしまいます。
お子さまのぽかん口など気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
宮本
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。