子どものすきっ歯

2022年4月20日

みなさんこんにちは、歯科衛生士の吉田です

最近はすっかり暖かくなり、夏もすぐそこに感じますね。
昼夜の寒暖差が大きいので、体調管理は気をつけましょう(・・;)

今回は子供の歯並びについてお話します。

保護者のみなさんは、「うちの子、すきっ歯…!?」と不安に思った経験がある方はいらっしゃいませんか?

ご安心ください、ほとんどの場合それは正常です(^^)
乳歯は隣の歯との間に隙間があることが本来では正常なのです。

永久歯と乳歯を想像してみてください。

もしくは、ご自身の歯とお子さんの歯を見比べてみてください。
1つ1つの大きさは全く違いますよね?

乳歯の間に隙間があることで、大きな永久歯が生えてこられるスペースを補っているのです。

この隙間のことを歯科の用語では“発育空隙”といい、スムーズな歯の生え変わりには必要な隙間なのです。

この隙間が無いと、永久歯が生えてくるスペースが足りなくなります。
なんとか生えてこようとした結果、本来出てきたかったところから外れてしまい歯並びが悪くなるのです。

スペースが足りないことによって起こる障害は歯並びだけではありません。
乳歯が抜け落ちるためには、永久歯が下から押してあげる力が必要不可欠です。

しかし、スペース不足のために出てくる位置が本来の場所からズレてしまうと、乳歯の根っこを短くすることができず『まだ乳歯が抜けていないのに内側から永久歯が生えてきた』といった状況を作ってしまうのです。

この状態になってしまうと、乳歯は自力で抜け落ちることは難しいため歯科医院で抜歯するケースとなります。
歯は顎のスペースに合った大きさで形成されるものではなく、歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪い子もたくさんいるのです。

上顎と下顎のバランスが悪いこともあり、上の歯はスペースに余裕があるのに下の歯はキツキツに並んでしまったということも起こります。
歯そのものの大きさ、上顎の大きさ、下顎の大きさのバランスが綺麗な歯並びのために重要なポイントとなります。

しかしながらスペースが十分にあったとしても、日常の口腔習癖により歯並びが悪くなってしまうこともあります。

以下の習癖をしていることがあれば声をかけて注意してあげるようにしましょう。

・指しゃぶり(4歳以上の場合)
・爪を噛む
・お口ぽかん
・口呼吸
・舌を前に出す
・唇を巻き込む
・うつ伏せ寝
・頬杖

他にも影響のある習癖はありますので『うちの子、こんな癖あるけど大丈夫かな?』と思うことがあればぜひご相談ください。スタッフ一同、ご来院をお待ちしております(╹◡╹)

今回は子供の歯並びについてお話させていただきました。個人差はあるものの小児矯正は小学生になってからスタートすることが多いです。
特に小さなお子さんは“歯磨きの習慣をしっかり身につけること”が重要です。

毎日の歯磨き習慣は身についていますか?
将来、矯正をして歯並びが良くなったとしても、むし歯がたくさんあっては勿体無いです。

小さいうちから生活リズムの中に歯磨きの習慣を取り入れるようにしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、吉田でした。

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