
2026年8月29日

「骨粗しょう症と診断されているけれど、インプラントは受けられるの?」と不安を抱えている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、骨粗しょう症であること自体がインプラントの絶対的な禁忌(受けられない理由)になるわけではありません。ただし、骨密度の状態・服用しているお薬の種類・全身の健康状態によって、インプラントが適応できるかどうか、また治療の進め方が大きく変わります。骨量が不足している場合でも、骨造成などの対処法が検討できるケースがあります(個人差があります)。
この記事では、骨粗しょう症とインプラントの関係、治療を受ける際の条件と注意点、インプラント以外の選択肢との比較まで、名古屋市東区のてらもと歯科医院がわかりやすく解説します。

骨粗しょう症と聞くと、「骨がスカスカで、インプラントを埋めるネジを支えられないのでは」と心配になる方が多いようです。この不安は理解できますが、骨粗しょう症イコール「インプラント不可」とは言い切れません。
インプラントの成否に関わるのは、骨密度の数値だけではなく、顎骨(あごの骨)の量・質・全身状態・服薬内容など、複数の要因を総合的に判断する必要があります。まずは歯科医師による精密検査を受けることが重要なステップです。
こうした疑問への答えは、「状態による」という一言に尽きますが、それだけでは不安が解消されません。以下で詳しく解説していきます。
インプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。治療が安定するためには、インプラントと骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」と呼ばれる現象が起きることが必要です。
そのため、顎の骨に一定以上の骨量・骨質が求められます。骨粗しょう症では骨密度が低下しているため、この骨結合が妨げられるリスクが通常より高まる可能性があります(個人差があります)。
Point 01
骨粗しょう症は全身の骨密度が低下する疾患ですが、顎の骨(歯槽骨)への影響の程度は個人によって異なります。全身の骨密度が低くても、顎の骨の状態が比較的良好であれば、インプラントを検討できるケースがあります。CTスキャンによる顎骨の詳細な評価が判断の基準となります(個人差があります)。
Point 02
骨粗しょう症の治療に広く使われる「ビスフォスフォネート系薬剤(BP製剤)」は、歯科治療に特有のリスクをもたらす場合があります。BP製剤を服用中または過去に服用していた患者さんでは、抜歯やインプラントなどの外科処置後に「顎骨壊死(がくこつえし)」が起きる可能性がある、と医療機関・学会が注意を呼びかけています。服用期間・投与経路(経口か点滴か)によってリスクの程度が変わります。必ず担当の医師・歯科医師にご相談ください。
Point 03
骨量が不足している場合、「骨造成(こつぞうせい)」と呼ばれる処置で骨を補ってからインプラントを埋入する方法が検討されることがあります。代表的な方法として、GBR(骨誘導再生法)やソケットリフト、サイナスリフトなどがあります。ただし骨粗しょう症の状態によっては骨造成が難しいケースもあり、すべての患者さんに適応できるわけではありません(個人差があります)。
BP製剤を服用しているすべての方が歯科治療を受けられないわけではありません。リスクが高まるのは主に抜歯・インプラントなどの外科的処置であり、虫歯治療・歯周病治療・クリーニングなどは多くの場合、通常通り受けることが可能です。重要なのは、歯科医師と内科・整形外科などの主治医がしっかり連携することです。自己判断で薬の服用を中断することは大変危険ですので、必ず医師に相談してください。
BP製剤を服用中の方・過去に服用したことがある方は、歯科受診の際に必ず歯科医師に申告してください。服用期間・剤形(経口・注射)・他の服薬状況を正確にお伝えいただくことが、安全な治療計画につながります。自己判断での服薬中断は行わないでください。
骨粗しょう症の方がインプラントをすぐに選択できない場合や、インプラントとほかの治療法を比べて検討したい場合のために、代表的な3つの選択肢を比較します。
| 比較項目 | インプラント | 入れ歯(義歯) | ブリッジ |
|---|---|---|---|
| 骨粗しょう症への影響 | 骨密度・服薬状況によって適応可否が変わる | 外科処置なしのため骨への直接影響は少ない | 外科処置なし。隣の歯を削る必要がある |
| 噛む力の回復 | 自分の歯に近い感覚(個人差あり) | 天然歯より劣ることが多い | ほぼ自然な噛み心地(個人差あり) |
| 外科処置の有無 | あり(顎骨への埋入手術) | なし | なし(歯の削除は必要) |
| 隣の歯への影響 | ほぼなし | クラスプが隣の歯に負担をかけることがある | 支台歯を削る必要がある |
| メンテナンス | 定期的な専門クリーニングが必要 | 毎日の洗浄・定期調整が必要 | 通常の歯磨きに加えてフロスが重要 |
| 当院の費用目安 | インプラント275,000円+上部構造132,000円〜165,000円 | 330,000円〜550,000円 | 詳しくはお問い合わせください |
※上記費用はすべて税込です。治療内容・本数・個人の口腔状態によって異なります。詳細はカウンセリングにてご確認ください。
インプラント以外の選択肢もご提案します
当院では入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれのメリットとリスクをお伝えしたうえで、お一人おひとりに合った治療をご提案しています。

まず、現在服用している薬の名前・服用期間・投与方法(経口か注射か)を歯科医師にお伝えください。特にBP製剤(アレンドロン酸・リセドロン酸など)やデノスマブなどの骨吸収抑制薬を使用している方は、必ず申告が必要です。お薬手帳を持参すると正確に伝えられます。内科や整形外科など、処方をしている主治医との連携が治療の安全性を高めます。
歯科医院では、パノラマX線写真や歯科用CT(コーンビームCT)を使って顎骨の骨量・骨質を詳しく確認します。全身の骨密度と顎の骨の状態は必ずしも一致しないため、顎専用の評価が重要です。この検査結果を踏まえて、インプラントの適応可否・骨造成の必要性・代替治療の提案が行われます。
検査の結果としてインプラントが適応外と判断された場合でも、入れ歯・ブリッジなどの選択肢があります。てらもと歯科医院では、審美性・機能性を重視した自費の入れ歯(330,000円〜550,000円)や、セラミック素材を使った審美的な補綴治療もご提案しています。今の状態でできる最良の選択を、一緒に考えることが大切です(個人差があります)。
愛知県名古屋市東区芳野1-16-5にあるてらもと歯科医院では、「5年後・10年後も自分の歯で食べられる」ことを治療の目標においています。骨粗しょう症の方を含め、全身疾患をお持ちの患者さんに対しても、現在の状態を丁寧に評価したうえで、長期的な口腔の健康を守る治療計画をご提案しています。

お口の状態を確認してから治療をご提案します
骨の状態や全身疾患を考慮したうえで、適切な治療法をお伝えします。セカンドオピニオンも歓迎です。
月〜土 9:00〜12:30/14:00〜19:00(水曜午後〜18:00)木日祝休診
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。