
2026年7月10日

てらもと歯科医院(名古屋市)
歯が長く見えてきたと感じたら、歯肉の状態を確認しましょう
歯肉退縮は歯周病・強いブラッシング・噛み合わせなどが関係していることがあります。気になる方はご来院ください。
診療時間:月火金土 9:00〜19:00 / 水 9:00〜18:00(木日祝 休診)
「歯が長くなった気がする」という感覚は、歯肉退縮(しにくたいしゅく)のサインである可能性が高いです。歯肉退縮とは、歯の周りの歯茎が後退し、本来は歯茎に隠れているはずの歯根(しこん)が露出した状態のことをいいます。
健康な歯茎はピンク色で引き締まり、歯の根元をしっかりと覆っています。しかし、さまざまな原因によって歯茎が痩せてくると、歯冠(歯茎から出ている部分)が長く見えるようになります。
歯根の表面にはエナメル質がなく、象牙質やセメント質が露出します。これらはエナメル質より柔らかく削れやすいため、虫歯や知覚過敏が起こりやすくなります。歯根が露出すると神経との距離が近くなり、治療の難易度が高くなる可能性もあります。
歯肉退縮は40代以降に多く見られますが、20〜30代でも起こりえます。加齢だけが原因ではなく、日常のケアや生活習慣が大きく影響します。

歯肉退縮の原因は1つではなく、複数の要因が重なって発生することがほとんどです。代表的な原因を以下に挙げます。
歯肉退縮の最も多い原因は歯周病です。歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌が歯茎に炎症を起こし、進行すると歯を支える歯槽骨(しそうこつ)が溶かされます。骨が失われると、それを覆っていた歯茎も後退していきます。
歯周病は初期段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行するケースが多いため注意が必要です。
力を入れすぎた歯磨きは、歯茎の組織を傷つけ、退縮を引き起こします。特に硬い歯ブラシを使ってゴシゴシ磨く習慣がある方は要注意です。正しいブラッシング圧は「歯ブラシの毛先が広がらない程度」が目安です。
年齢とともに歯茎の組織は薄くなり、自然に退縮します。加齢による生理的歯肉退縮は10年で約2mm程度進行するといわれています。
噛み合わせが悪いと特定の歯に過剰な力が集中し、歯茎に負担がかかります。歯ぎしりや食いしばりも、横方向の力が歯茎にダメージを与え、退縮を促進します。
矯正装置の不具合で歯や歯茎に過剰な力が加わると歯肉退縮が起こります。また、詰め物や被せ物の縁が歯茎に当たっている場合も炎症の原因になります。
喫煙は歯茎の血流を悪化させ、歯肉退縮を加速させます。また、思春期・妊娠期・更年期などホルモンバランスが変化する時期は、歯周組織の炎症が悪化しやすく、退縮リスクが高まります。
生まれつき歯茎や歯槽骨が薄い方(Maynard分類のType4)は、歯肉退縮が起こりやすい傾向があります。遺伝的な要因は防ぎにくいため、早期からの予防ケアが特に重要です。

歯肉退縮を放置すると、見た目の問題にとどまらず、歯の健康に深刻な影響が出ます。主なリスクを整理します。
歯肉退縮が進行すると歯がグラグラする症状も現れ、放置すれば歯が抜け落ちてしまう場合もあります。「様子を見ていれば治る」ということはなく、自然に回復することはありません。
歯肉退縮の背景に歯周病がある場合は、歯周病治療が必要です
てらもと歯科医院では歯周病の検査・治療に対応しています。歯茎の状態が気になる方はまず診療ページで治療の流れをご確認ください。
以下の項目に当てはまるものがあれば、歯肉退縮が起きている可能性があります。早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
これらの症状は複数重なることも多く、1つでも当てはまる場合は歯科医院でのチェックを推奨します。歯肉退縮は自覚症状が出る前から進行していることがあるため、定期検診での早期発見が重要です。

歯肉退縮は自然には治りません。治療法は症状の進行度や原因によって異なります。
まず行うべきは原因を取り除くことです。歯周病が原因であれば歯周病治療(スケーリング・ルートプレーニング)、ブラッシング圧が原因であれば正しい磨き方の指導、噛み合わせが原因であれば咬合調整を行います。
退縮が進行している場合は、外科的な治療が必要になります。代表的な方法は以下の通りです。
歯茎だけでなく歯槽骨からの再生を目指す方法です。「GTR法」や「エムドゲイン法」があり、エムドゲイン法は2002年に厚生労働省の認可を受けており、世界40ヶ国以上で用いられています。
いずれの外科治療も、術後のプラークコントロールや正しいブラッシングが不十分だと再発リスクが高まります。治療後のメンテナンスが非常に重要です。
歯肉退縮の予防は、毎日の正しいケアと定期的な歯科受診の組み合わせが基本です。
歯ブラシはやわらかめの毛先を選び、歯茎に対して45度の角度で当てます。力を入れすぎず、「歯ブラシの毛先が広がらない程度」の圧力で磨くことが大切です。1日2回以上、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きましょう。
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯周病の原因となるプラークを除去しましょう。
自宅でのケアだけでは落とせない歯石(しせき)は、歯科医院でのクリーニング(PMTC)で除去します。3〜6ヶ月に1回の定期受診が推奨されています。
歯ぎしりや食いしばりが気になる方は、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討しましょう。噛み合わせの問題は歯科医師に相談し、必要に応じて咬合調整を受けることが大切です。
喫煙は歯茎の血流を悪化させ、歯肉退縮を加速させます。禁煙は歯茎の健康を守るうえで非常に有効です。また、バランスの取れた食事と十分な睡眠で免疫力を維持することも重要です。

歯肉退縮の背景には、歯周病・噛み合わせ・ブラッシング習慣など複合的な原因が絡み合っています。そのため、原因を正確に特定したうえで、包括的な治療計画を立てることが重要です。
てらもと歯科医院(名古屋市東区芳野)では、院長・寺本清峰が日本顎咬合学会認定医として噛み合わせの専門的な視点から歯肉退縮の原因を評価します。歯科専用CT・マイクロスコープ・光学スキャナなどの精密機器を活用し、肉眼では確認しにくい歯周組織の状態も詳細に把握します。
また、遺伝子検査で歯周病菌の種類を特定する原因療法を採用しており、再発しにくい治療を目指しています。治療後のメンテナンスは担当制の歯科衛生士が継続してサポートします。
個室のカウンセリングルームでプライバシーに配慮した相談が可能で、セカンドオピニオンにも対応しています。名鉄瀬戸線「尼ヶ坂」駅から徒歩8分、木曜日を除く月〜土曜・19時まで診療しています。
「歯が長くなった気がする」「歯茎が下がってきた」とお感じの方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯が長く見える場合、歯肉退縮(歯茎が後退して歯根が露出した状態)の可能性が高いです。歯周病・過度なブラッシング・加齢などが主な原因で、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
一度後退した歯茎は自然には戻りません。進行を止めるには原因の除去が必要で、重症の場合は外科的な歯肉移植治療が必要になります。
外科的な歯肉移植(結合組織移植術など)は保険適用外で、1歯あたり約3〜10万円が目安です。症状の程度や治療法によって費用は異なるため、歯科医院でのカウンセリングで確認しましょう。
歯肉退縮は40代以降に多いですが、20〜30代でも起こります。過度なブラッシング・歯周病・矯正治療・噛み合わせの問題などが若い世代でも原因になります。
深い関係があります。歯根が露出するとエナメル質のない象牙質が外部刺激にさらされ、冷たいものや甘いものがしみる知覚過敏が起こりやすくなります。
はい、なります。歯ぎしりや食いしばりは歯茎に横方向の力を加え、歯肉退縮を引き起こします。ナイトガード(マウスピース)の使用が有効な対策です。
正しいブラッシング(やわらかい歯ブラシ・適切な圧力)と定期的な歯科クリーニングが最も効果的です。歯周病の早期発見・早期治療も重要な予防策です。
歯肉退縮は歯周病の結果として起こることが多いですが、過度なブラッシングや加齢など歯周病以外の原因でも起こります。歯周病は歯肉退縮の最も多い原因の1つです。

「歯が長くなった気がする」という症状は、歯肉退縮の典型的なサインです。一度下がった歯茎は自然には戻らず、放置すれば知覚過敏・根面虫歯・歯の喪失へと進行します。原因は歯周病・過度なブラッシング・噛み合わせなど複合的であるため、自己判断せず早めに歯科医院を受診し、原因を特定したうえで適切な治療を受けることが最善です。日常のケアでは、やわらかい歯ブラシでの正しいブラッシングと定期的な歯科クリーニングを継続しましょう。

| 2004年 | 愛知学院歯学部 卒業 愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)専科専攻生 |
|---|---|
| 2004年 | 合わせて、矯正専門医にて研修し、矯正治療を学ぶ |
| 2006年 | 同講座 非常勤助手 |
| 2007年 | 大府市 松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療を学ぶ |
| 2012年 | 「てらもと歯科医院」開業 |
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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