歯周病治療の流れについて

2022年12月14日

みなさんこんにちは。

歯科衛生士の宮本です。

12月に入って急に寒さが加速しましたね…

風邪などひかれないようにみなさんお気を付けください。

 

歯周病という病気は皆さん聞いたことがあると思いますが

その治療についてはご存じでしょうか?

今日はその歯周病治療がどのような流れで行われるかご紹介したいと思います。

 

歯周病は日本人の約8割が罹患している生活習慣病だと言われています。

次のような症状がある場合歯周病の疑いがあります。

 

  1. 歯磨きやフロスの時に血が出る
  2. 口の中がねばつく、唾液がネバネバする
  3. 口臭が気になる、または人に指摘された
  4. 歯が揺れている感じがする
  5. 口が乾燥する
  6. 歯茎にうずき、むずがゆさ、痛みを感じる
  7. 歯ぎしりやくいしばりがある、または人に指摘された
  8. 口呼吸や口がぽかんと空いている、または人に指摘された

 

などです。

 

気になった方はぜひ歯科医院にご相談ください。

また、歯周病がどういう病気か過去のブログで紹介していますのでぜひこちらもご覧ください!

 

当院での基本的な歯周病治療の流れとしては

  • 検査
  • 診断
  • 歯石除去
  • 再検査
  • メインテナンス

といったものです。

 

通常この治療の間は、1週間に1回くらいのペースでの通院をお願いしております。

ではこの流れをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

①検査

 

当院では歯周病に罹患して治療が必要な方には、まず精密な検査を行っています。

内容としては、

  1. 問診

食生活、全身疾患、その他の生活習慣についてお伺いします。

  1. ポケット検査

ポケット検査では歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さを測っていきます。

正常だと1~3㎜の深さですが、歯周病があるとそれ以上の深さになってきます。

その検査の際に歯茎から出血した場合は、炎症があるといったサインになります。

  1. 模型採得

歯周病の進行には咬み合わせが関係していることもあるため、歯の模型を取って咬み合わせも確認します。

  1. レントゲン撮影

小さなレントゲンを14枚ほど撮ります。歯石の付き具合や歯周病の進行程度などが、大きなレントゲンよりも詳しく見ることが出来ます。

  1. 写真

歯の写真を部位ごとに細かく9枚ほど撮ります。記録に残しておくことで、レントゲンとは違い歯茎の様子をしっかりと見ることが出来ます・

以上の5つの検査を行います。

 

②診断

 

これらの資料をもとに歯科医師とともに診断を行い、

歯周病治療の予定を立てていきます。

その後カウンセリングで患者さんにお伝えし、納得していただけたら治療の開始になります。

 

③歯石除去

 

歯茎の下の部分についている歯石を除去していきます。

歯石自体は菌が死んでいる状態なので悪さをすることはないのですが、

歯石がついていると、表面がざらざらしていて菌が付着し増殖する恐れがあるため、その歯石ごと除去するようになります。

お痛みが出そうな場合には麻酔を使うこともあります。

 

④再検査

 

歯周病治療の前後で比較をするために、術前に行った検査と同じ項目を行います。

その後、カウンセリング行い、再検査での結果をお伝えし、今後の流れについて患者さんと一緒に確認していきます。

 

⑤メインテナンス

再評価で問題なかった方は、通常の2,3か月ごとのメインテナンスへ移行していきます。

歯周病菌は口腔内の常在菌であり、治療をしてもゼロになるものではないので油断は禁物です!

 

最初にお話ししたように、歯周病は生活習慣病であり、年月をかけて進行したものなので、治療にもお時間がかかります。

その間に来院が途絶え、治療が中断してしまうと、逆に歯周病が悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。

 

治療に関してのご質問はスタッフまでお問い合わせください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

歯科衛生士 宮本

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