2022年12月2日
皆さん、こんにちは!歯科衛生士の武田です。
寒さが増して、布団から出るのがつらくなる季節ですね(涙)
皆様、体調は崩されていませんか?
この季節はお鍋が大活躍ですよね!!
体が温まるものを食べて冬を乗り越えましょう!!
それでは本題に入ります。
今日は口腔機能の低下に伴う全身の健康への影響についてお話していきたいと思います。
口腔は食事や会話、人とのコミュニケーションを図るのに欠かすことができない重要な役割を持っています。
口腔機能が低下すると食べられるものの種類や量に制限がかかってきてしまいます。
そのため、栄養バランスが崩れ食事の質が悪くなるので免疫機能や代謝などの機能の低下から病気にかかりやすくなってしまうのです。
口腔機能は食べ物を口に取り込む捕食、咀嚼、嚥下、味覚、唾液の分泌などに関わり、健康な生活を送るために必要な基本的機能です。
特に高齢者の場合だと口腔機能が低下するとビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などの栄養素、肉・魚・野菜・果物などの摂取が減少し、反対に炭水化物・菓子類・砂糖・塩などの調味料の割合が増えている、というデータがあるそうです。
そのため、口腔機能が低下すると食事のバランスが悪くなり、運動機能や生理機能を保つことが困難になるだけでなく糖尿病や高血圧などの生活習慣病が発症し、重症化してしまうリスクが予想されます。
また、口腔機能が低下すると、食事の量も減少し栄養バランスが悪化するだけでなく体重や筋力維持も難しくなってしまいます。
皆さんはオーラルフレイルという言葉は聞いたことはありますか?
オーラルフレイルとは加齢による衰えの一つで食べ物を噛んだり、飲み込んだりする機能が低下したり滑舌が悪くなったりするなど口に関連する機能が低下しつつある状態のことを言います。
オーラルフレイルの始まりは食事の時にむせたり、硬いものが噛めなくなることなどがありますが、この状態を放置すると嚥下障害や構音障害につながります。また、食事への満足度が低下して低栄養状態につながりやすいとされています。
なので、オーラルフレイルにならないようにするには口腔機能を低下させないことが大切です!
そこで、口腔機能低下予防するための簡単なお口の体操を紹介します。
➀パタカラ体操
パ→唇をはじくように
タ→舌先を上の前歯の裏につけるように
カ→舌の奥を上顎の奥につけるように
ラ→舌を丸めるように
これを各発音8回、2セット行います。
②唾液腺マッサージ
耳下腺マッサージ→耳の下あたりを10回ほど円を描くようにマッサージする
顎下腺マッサージ→顎のラインの内側のくぼみがあるところを5回ほど押す
舌下線マッサージ→顎の下の中心を親指を使って10回ほど押し上げる
このように簡単に予防ができますので是非やってみてください。
口腔機能が低下すると自分の好きな食べ物や今まで食べられていたものが食べられなくなってしまうことが出てきてしまうかもしれません。
そうならないために、できることから始めてみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
歯科衛生士 武田
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。