2021年2月20日
こんにちは!
最近は地震が多くて少し不安ですね。備えあれば憂いなし!
ということで、週末は避難用具の整理をしておこうと考えている塩澤です!
みなさんは避難に使う道具は、用意されていますか?
どんなものを用意していますか?良かったら教えてください^^
さて、本題。
今日の題名にもあります『態癖』や『舌癖』って聞いたことありますか?
態度の癖とかいて「たいへき」、舌の癖とかいて「ぜつへき」と読みます。
歯科でも大きく注目されているトピックです。
舌癖は以前から結構言われているワードでお子さまがご通院されているお母さまから聞いたこともありますが、
態癖に関しては初めて聞いたという人も多いかもしれませんね!
でも本当は、ずーーっと小さなころから皆さんが触れてきたこととほぼ同じなんです。
これについては、またあとで触れますね!
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まずは態癖について。
歯科で言う態癖とはどのようなものか簡単に言うと、
歯列や咬み合わせにゆがみをもたらす悪い癖のことを言います。
例を挙げると、
↑↑ご自身やお子様に当てはまることはありますか?
一見してみるとよくある何でもない癖です。
しかし、これらこそが知らぬ間に歯列やかみ合わせにゆがみやズレが生じさせ、次第に口腔内にトラブルを引き起こしてしまうかもしれないものなんです。怖いですね…。
例えば、頬杖。
頬杖をつくと手に置いた頬や顎もしくは歯などに頭の重さがダイレクトに乗ります。
頭の重さは5~6キロです。
例えば歯列矯正治療では、大よそ20g程度の力をかけて歯を動かしていきます。
矯正治療よりも非常に大きな力で歯を押さえつけたり、もしくは頬や顎の骨ごとギューッと圧をかけてしまうとどうなるか…、
どんどんその力によって歪んでしまうのが想像つきますでしょうか?
横向き寝も同じです。
毎日同じ方を下にして寝ていると、長時間5~6キロの重みがそちら側の歯や頬、顎の骨にダイレクトにかかり、これにより歯列や咬み合わせが歪んでしまいます。
舌を押し付けたりはさんでしまう癖もよく見る癖の一つです!
これも歯列を大きく変化させてしまいます。
この癖こそが「舌癖」と呼ばれており、舌の力で知らぬ間に歯を押す悪い癖です。
舌癖により自分で出っ歯を生み出してしまうお子さまはみていて非常に多いです。
指しゃぶりなども指で前歯を吸いながら引っ張ることになるので、同じように出っ歯を生み出します。
反対に、歯が内側に入ってしまう癖もあります。
上下ないしは、上下どちらかの唇を内側に巻き込んでしまう癖です。
この癖は「口唇癖」というものの一つで、内側に巻き込んだ唇の力で押さえ込まれた歯が内側に倒れてしまう悪い癖をいいます。
癖次第で歯は、外側にも内側にも倒れてしまうことがあるんですね!
当然、歯列矯正している方の場合はこのせいでちゃんと並ばない、矯正の期間が延びるなどの治療の邪魔もしてしまいます。
ところで、これを聞いていると
歯ってそんなに簡単に動いてしまうの?
そもそも動いるの?
という疑問が生まれてきませんか?
私は歯科に入るまでは、歯は硬いので動かないものだと思っていました(笑)
実は、歯って毎日わずかに動いているんですよ!
その動きはとても小さくて、日常では気が付かない方がほとんどです。
歯の位置は、主にかみ合わせや癖、頬(唇)と舌の筋肉の力などの様々な力によって決定されます。
(厳密に言えば、それ以外の要因もあります。)
言い換えると、力のかかり具合によって自分の居心地の良い所に動いていくものなんです。
例えばポカーンと口が空いてしまうお子さま。
観察していると多くのお子さまがお口をぽかんと開いたままスマホやテレビを観たり、ゲームをしたりしいています。
こういうお子さまの前歯は唇が空いており、その為唇の力が歯にかからないのでだんだん歯は前に飛び出していきます。
そして、だんだん飲み込むのに支障がでるくらいの隙間が上下の前歯の間に空いてきて、ベロを押し付けて飲食をするようになります。
すると、舌の筋肉で前歯を押し付ける力が働くため、より一層歯が前に出ていくのに拍車がかかり出っ歯とよばれる歯列になっていくんです。
こうして不正歯列や咬み合わせは、日々の口腔周囲の力のかかり具合で変わってしまいます。
では、どうしたら歯列不正や異常な噛み合わせにならずに済むのでしょうか?
これは残念ながら現在の医学では確立した治療方法はありません。
とにかく意識して気をつけることが大切です!
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最初の話にもどります。
冒頭で、皆さんは昔から態癖に触れてきたと申しました。
・・・思い出ししませんか?
「背筋を真っ直ぐしなさい!」
「口を閉じなさい、だらしないよ!」
「まっすぐ座りなさい!」
「頬杖をつかない!」
お母さんの声が脳裏に浮かびませんか(笑)
これこそが態癖予防の原点だと思います。
お口がぽかんと開いているお子さまは猫背が多いです。
畳などの床の文化からソファや椅子の文化になって座る姿勢も崩れてきています。
お子さまを例に挙げましたが、大人でも知らず知らずに行っている場合も数多くあります。
癖を治すにはどうすればいいか。
まずは「行っている癖に気づく」これが大切です!
今一度、自分の寝姿勢や座り姿勢、頬杖や口が空いていないかなどを意識してみてくださいね^^
↑医院のチェアーに貼ってあるポスター。態癖の気づきになる方が増えるといいな!
歯科衛生士 塩澤
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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