インプラント周辺の歯茎が腫れる・血が出る…それ、インプラント周囲炎かもしれません

2026年7月23日

「インプラントを入れてから歯茎が腫れてきた」「歯ブラシを当てると血が出る」「インプラント周囲炎という言葉を聞いたけど、どんな症状なの?」

インプラントは天然歯に近い機能を取り戻せる治療法ですが、術後のケアを怠るとインプラント周囲炎を引き起こすリスクがあります。放置すると最悪の場合、せっかく入れたインプラントを失うことにもなりかねません。

名古屋市東区芳野のてらもと歯科医院では、インプラント治療後のフォローアップを重視し、患者さんの5年後・10年後を見据えたサポートをご提供しています。

  • ✅ インプラント周囲炎とはどんな病気か
  • ✅ 見逃しやすい初期症状と進行サイン
  • ✅ 予防・対処のためにできること

インプラント周囲炎の症状、こんな悩みはありませんか?

インプラントを入れた後、「何となく違和感がある」「歯茎の色が変わった気がする」と感じながらも、そのまま様子を見てしまう方は少なくありません。

インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状が乏しいことが多い病気です。だからこそ、少しでも気になるサインがあれば早めに歯科医院を受診することが大切になります。

次のような症状に心当たりはありませんか?

  • ・インプラント周辺の歯茎が赤く腫れている
  • ・歯ブラシを当てると出血する
  • ・患部を押すと膿や液体が出てくる
  • ・口の中が何となく臭う気がする
  • ・インプラントがグラグラしてきた
  • ・インプラント周辺に痛みやズキズキ感がある

これらはインプラント周囲炎の代表的なサインです。「たいしたことないだろう」と放置してしまうと、症状が急速に悪化することがあります。少しでも気になる点があれば、ぜひ早めにご相談ください。

インプラント周囲炎とはどんな病気?

インプラント周囲炎とは、インプラントを埋め込んだ周辺の組織(歯茎や骨)に細菌が感染し、炎症が起きる病気です。天然歯で起きる「歯周病」とよく似た状態で、進行するとインプラントを支えているあごの骨が溶けてしまうことがあります。

歯周病は歯を失う大きな原因のひとつですが、インプラント周囲炎も同様に、適切なケアなしではインプラントそのものを失うリスクにつながります。

症状の進行段階について

インプラント周囲炎は大きく2段階に分けられます。

インプラント周囲粘膜炎(初期段階):炎症が歯茎(粘膜)だけにとどまっている状態です。出血や腫れは見られますが、この段階では骨への影響はなく、適切なケアで改善が期待できます。

インプラント周囲炎(進行段階):炎症が骨にまで及んでいる状態です。骨が溶け始めると、インプラントのぐらつきや痛みが出てきます。この段階になると治療が複雑になりやすいため、早期発見が非常に重要です(個人差があります)。

 

インプラント周囲炎の主な原因を知っておこう

なぜインプラント周囲炎は起きるのでしょうか。原因を知ることで、予防への意識も高まります。主な原因を3つのポイントに整理しました。

Point 01
不十分なセルフケア(プラーク蓄積)

インプラント周囲炎の最大の原因は、プラーク(歯垢)の蓄積です。インプラントと人工歯冠(上部構造)の境目や、歯茎との接触部分は汚れが溜まりやすい場所です。毎日のブラッシングが不十分だと、細菌が繁殖して炎症を引き起こします。天然歯と同様、インプラントも丁寧なホームケアが欠かせません。

Point 02
喫煙・全身疾患などのリスク因子

喫煙は歯茎の血流を悪化させ、免疫機能を低下させるため、インプラント周囲炎のリスクを高めるとされています。また、糖尿病などの全身疾患を持つ方は感染に対する抵抗力が低下しやすく、インプラント周囲炎を発症しやすいと言われています。治療前にかかりつけ医と連携することも大切です。

Point 03
定期メンテナンスを怠ること

インプラント治療後のメンテナンスを定期的に受けていない場合、インプラント周囲炎の発見が遅れるリスクがあります。プロによるクリーニングでは、セルフケアでは落としきれない汚れを除去できます。一般的に3〜6ヶ月に一度のメンテナンスが推奨されていますが、口腔内の状態によって最適な間隔は異なります(個人差があります)。

よくある誤解:「インプラントは虫歯にならないから安心」

「インプラントは人工物だから虫歯にならない=歯科医院に行かなくていい」と思っている方もいらっしゃいます。しかし、これは大きな誤解です。

インプラント自体は確かに虫歯になりませんが、その周辺の歯茎や骨は細菌感染の影響を受けます。インプラントだからこそ、定期的なメンテナンスが大切なのです。治療後も継続して歯科医院でのチェックを受けることが、インプラントを長持ちさせるために不可欠です。

インプラント周囲炎の症状が出たときの対処法

インプラント周囲炎の症状に気づいたとき、どのように対処すればよいのでしょうか。病気の進行段階によって、対応の方法が異なります。

初期(インプラント周囲粘膜炎)の対処

炎症が歯茎だけにとどまっている初期段階では、以下のような対処が中心となります。

✅ 初期段階でできること

  • 丁寧なブラッシングとフロスでの清掃
  • 歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング
  • 抗菌薬入り洗口液の使用(歯科医師の指示に従って)
  • 喫煙している場合は禁煙を検討する

⚠ 初期でも油断禁物な点

  • 自己判断でのケアだけでは不十分なことも
  • 症状が改善しても定期チェックは継続が必要
  • 市販薬で対処しても根本解決にはならない
  • 放置すると骨への炎症に進行するリスクがある

進行段階(骨への炎症)の治療法

骨にまで炎症が及んでいる場合は、より専門的な治療が必要になります。主な治療法として以下が挙げられます(症状・状態によって治療法は異なります)。

  • 非外科的治療:インプラント表面の汚染部分を専用器具でクリーニングし、細菌を除去します。
  • 外科的治療(切開・掻爬):歯茎を切開し、インプラント周囲の炎症組織や汚染物質を取り除く処置です。
  • 骨再生療法:溶けた骨を再生させる治療法です。すべてのケースに適応できるわけではなく、残存骨の状態などを総合的に判断します。
  • インプラント除去:骨への影響が著しく大きい場合は、インプラントを除去する判断が必要になることもあります。

⚠ ご注意ください

インプラント周囲炎の治療法や経過は、お口の状態・骨の状態・全身の健康状態によって大きく異なります。自己判断での対処は症状を悪化させる場合がありますので、気になる症状があれば早めに歯科医師にご相談ください。

インプラント治療・メンテナンスについて

当院のインプラント治療の考え方や、長く使っていくためのメンテナンスについてご案内しています。

インプラント周囲炎を予防するための日常ケア

インプラント周囲炎は、日々の正しいケアと定期的なメンテナンスで、そのリスクを大幅に下げることが期待できます。ここでは、自宅でできる予防ケアのポイントをご紹介します。

正しいブラッシングとフロスの使い方

インプラント周辺は、歯ブラシの毛先が届きにくい構造をしています。インプラントと歯茎の境目を意識しながら、やさしく丁寧に磨くことが大切です。

歯間ブラシやデンタルフロスの活用も非常に効果的です。インプラントの周囲には歯間ブラシが通りやすいスペースがあることが多いため、歯科医師や歯科衛生士に自分のケアに合ったサイズや使い方を教えてもらうと安心です。

生活習慣の見直しで予防力アップ

口腔内のケアだけでなく、生活習慣の改善もインプラント周囲炎の予防に関わっています。

  • 禁煙:喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高める大きな要因のひとつです。禁煙に取り組むことで口腔内環境の改善が期待できます。
  • 血糖値のコントロール:糖尿病をお持ちの方は、かかりつけ医と連携しながら血糖値の管理を続けることが、口腔内環境にも好影響を与えます。
  • バランスの良い食生活:栄養バランスの取れた食事は、免疫機能の維持に役立ちます。口腔内の健康を守るためにも、食生活の見直しが効果的です。

定期メンテナンスの重要性

どれだけ丁寧にセルフケアをしていても、歯科医院でのプロフェッショナルケアは欠かせません。歯科医院では、レントゲンによる骨の状態確認、専用器具でのインプラント周囲のクリーニング、咬み合わせのチェックなどを総合的に行います。

インプラント周囲炎の早期発見には、定期的なプロのチェックが大きな役割を果たします。「何ともないから大丈夫」と思っていても、実は初期の炎症が始まっていることもあります。定期メンテナンスは、インプラントを長持ちさせるための大切な習慣です。

てらもと歯科医院がインプラント周囲炎対策で大切にしていること

愛知県名古屋市東区芳野1-16-5にあるてらもと歯科医院では、インプラント治療後のフォローアップを非常に重視しています。院長の寺本 清峰は、愛知学院大学歯学部附属病院での補綴学の専門的な研修や、インプラント・審美治療の豊富な臨床経験を持ち、患者さんの長期的な口腔健康を支えることを診療の軸に置いています。

  • 5年後・10年後を見据えた治療計画:その場しのぎではなく、長期的な口腔内の健康を念頭に置いた治療・メンテナンスプランをご提案します。
  • インプラント・補綴の専門的バックグラウンド:院長は日本顎咬合学会認定医として、咬み合わせを含めたトータルな口腔機能の管理を大切にしています。
  • 丁寧なホームケア指導:インプラント周囲炎の予防には日々のケアが欠かせません。患者さん一人ひとりのお口の状態に合ったブラッシング法・補助器具の使い方をわかりやすくお伝えします。
  • 定期メンテナンスの充実:インプラント治療後も定期的なチェックとクリーニングを実施し、インプラント周囲炎の早期発見・早期対処に努めます。
  • 何でもご相談できる環境:「こんなこと聞いてもいいのかな?」という小さな疑問も、遠慮なくご相談ください。患者さんの不安や疑問に丁寧にお答えします。

⚕ 院長・寺本 清峰より

健康寿命を伸ばし、自立した生活を長く送るためには、しっかりと口から食べることが必要です。インプラントは失った歯の機能を補う大切な治療ですが、治療が終わってからが本当のスタートだと考えています。インプラント周囲炎を予防し、インプラントを長持ちさせることが、患者さんの豊かな食生活・生活の質につながります。愛知県名古屋市東区のてらもと歯科医院では、患者さんの5年後・10年後を常に見据えながら、治療後のサポートにも力を入れています。気になることがあれば、どうぞ何でもご相談ください。

インプラント周囲炎に関するよくあるご質問

Q. インプラント周囲炎は自然に治ることはありますか?
A. 残念ながら、インプラント周囲炎は自然に治ることは期待しにくい病気です。初期の炎症(インプラント周囲粘膜炎)であれば、丁寧なセルフケアと歯科医院でのクリーニングで改善が期待できる場合もありますが、自己判断での対処には限界があります。気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。
Q. インプラントを入れてから何年も経つのですが、今からメンテナンスを始めても意味がありますか?
A. はい、今からでもメンテナンスを始めることは非常に大切です。インプラント周囲炎は気づかないうちに進行していることもあります。まずは現在の状態をしっかりチェックし、適切なケアのスタートラインに立つことが重要です。「遅すぎる」ということはありませんので、お気軽にご相談ください。
Q. インプラント治療の費用はどのくらいですか?
A. てらもと歯科医院のインプラント料金は、インプラント本体(フィクスチャー)が275,000円、上部構造(人工歯冠)が132,000円〜165,000円です。インプラントの本数や口腔内の状態によって総額が異なりますので、まずはカウンセリングにてご状況をお聞かせください。
Q. インプラント周囲炎の予防に特別な道具は必要ですか?
A. 特別な器具が必ず必要というわけではありませんが、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを活用するとインプラント周辺の清掃効率が高まります。どの補助器具が向いているかは口腔内の状態によって異なりますので、歯科医院でのアドバイスを参考にされることをおすすめします。

この記事のまとめ

  • ✅ インプラント周囲炎は歯茎や骨に炎症が起きる病気で、初期段階では自覚症状が出にくいことが多い
  • ✅ 歯茎の腫れ・出血・膿・口臭・グラつきなどがインプラント周囲炎の主なサイン
  • ✅ プラーク蓄積・喫煙・全身疾患・メンテナンス不足が主な原因
  • ✅ 「インプラントは虫歯にならないから安心」は誤解。定期的な歯科受診は必須
  • ✅ 早期発見・早期対処が大切。気になる症状があれば放置せず歯科医院へ

あわせて読みたい関連コラム

インプラント周囲炎が心配な方、まずはご相談を

「最近、インプラント周辺が気になる…」「治療後のメンテナンスをしていなかった…」そんな方も、どうぞお気軽にてらもと歯科医院へご相談ください。名古屋市東区芳野の当院では、患者さんの現在の状態をしっかり確認した上で、一人ひとりに合ったケアプランをご提案します。

24時間WEB予約

診療時間:月〜水・金土 9:00〜 / 月火・金土 12:30/14:00〜19:00 / 水曜 14:00〜18:00

休診日:木・日・祝日

監修医師プロフィール

著者写真

寺本 清峰(院長)

経歴
2004年 愛知学院歯学部 卒業
愛知学院大学歯学部附属病院 第一補綴学講座(現 有床義歯学講座)専科専攻生
2004年 合わせて、矯正専門医にて研修し、矯正治療を学ぶ
2006年 同講座 非常勤助手
2007年 大府市 松下歯科医院に勤務し、インプラント治療や審美治療を学ぶ
2012年 「てらもと歯科医院」開業

資格・所属学会:日本顎咬合学会 認定医 理事 副支部長、日本臨床歯周病学会 会員、日本口腔インプラント学会 会員、日本臨床歯科学会(SJCD) 名古屋支部専務理事、NOAH(名古屋臨床咬合研究会) 会長、MIMCD 所属

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

お電話でのご予約・お問い合わせ
052-938-4601

「尼ケ坂」駅から徒歩8分/「森下」駅から13分
〒461-0027
愛知県名古屋市東区芳野1-16-5