2025年2月12日
みなさんこんにちは。
歯科衛生士の宮本です。
私は今年厄年のようなので、少し前に熱田神宮にお参りに行って厄除け守を買ってきました。
今年1年何事もなく健康に過ごせるよう頑張ります(^^)
では本題に入っていきます。
今日はフッ素についてお話ししたいと思います。
歯磨き粉にも含まれていることがあるので、みなさん普段から使われている方も多いと思います。
むし歯予防に使われることの多いフッ素ですが、どういう効果があるか詳しくご存知でしょうか。
・脱灰の抑制
歯に付着したプラークから放出される酸により歯の表面のカルシウムが溶けだしていきます。
これを脱灰というのですが、フッ素はこの脱灰を防ぐ効果があります。
・再石灰化の促進
先ほどお話しした脱灰により溶けだしたカルシウムは唾液の効果で再び歯に取り込まれます。
これが再石灰化です。唾液にも再石灰化の効果はあるのですが、それだけだとカルシウムの取り込みに時間がかかります。
ですが、そこにフッ素の効果が加わると歯の表面のカルシウムの取り込みが早くなり、再石灰化が促進されます。
・歯質の強化
歯の表面にフッ素が取り込まれることで、プラークの攻撃から歯を守るための強い歯を作ります。
・細菌の抑制
フッ素を使っていない場合、プラークの栄養となる糖分はどんどんプラーク内に取り込まれ、歯の表面を溶かす酸を作り出しますが、フッ素を使用することで、糖分がプラーク内に取り込まれるのを防ぎます。
以上のような効果がフッ素にはあります。
また、フッ素の安全性について気になる方もいらっしゃると思います。
フッ素は私たちが普段食べている食事にも含まれている安全な物質です。
大分県歯科医師会「フッ素がいいのは『なしか』」より
フッ素の含まれている歯磨き粉や洗口液など1回で使用する量は毎回飲み込んでも安全です。
ただし、乳幼児向けのフッ素入り歯磨き粉にはおいしい味がついているので、チューブ1本を食べてしまわないように、お子さまの手の届かないところに保管してください。
ソースや醬油などがボトル1本飲んだら体に悪いのと同じです。
フッ素のご家庭での使用法としては、フッ素の含まれている歯磨き粉や洗口液の使用があります。
これらのフッ素は併用しても安全性には問題ありません。
毎日フッ素の含まれている歯磨き粉や洗口液を使って、歯科医療機関などで年に数回フッ素の塗布を受けても問題はないそうです。
洗口液についてですが、厚生労働省の発表している「フッ化物洗口マニュアル2022年度版」によると、
フッ化物洗口は、保育園・幼稚園・こども園から開始して中学校卒業まで継続することが望ましく、特に4~6歳園児への実施は、第一大臼歯のう蝕予防にきわめて重要である。
とのことです。
まだ使ったことのない方も、この機会にフッ素入りの洗口液にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
当院ではビーブランドという商品を取り扱っています!
気になる方はスタッフまでお声がけください。
また、フッ素の含まれている歯磨き粉の効果的な使用方法についてはこちらのブログでも詳しくお話ししていますのでぜひご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
宮本
歯科衛生士 2024年2月号 基本から最新情報までこれでわかるフッ化物応用 参考
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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