2024年2月28日
みなさんこんにちは、歯科衛生士の平田です。
あっという間に2月も終わりますね。
暖かくなる日が早く花粉が早くもやってきましたね。
毎日花粉と戦っています。
では、今回の本題に入っていきます。
お薬についてです。
当院では初診時にお薬手帳の持参をお願いしています。
なぜかというと患者さんの持病と
飲んでいるお薬によって歯科治療に影響がおきてしまうため常備薬の把握が必要になります。
歯科治療に影響がおきる代表的なものでいうと、
骨粗鬆症のビスフォスフォネート製剤です。
ビスフォスフォネート製剤は、
破骨細胞の働きを抑えて骨の丈夫にする役割があります。
その反面、顎骨壊死が起きるケースがあり、
抜歯、インプラント、歯周外科など外科処置が必要な場合は注意が必要になります。
なので、ビスフォスフォネート製剤を服用する前は外科処置など必要がないか歯科医院で検診をしておくと安心かと思います。
更に、血液をさらさらにするお薬も歯科治療に影響がおきる代表的なものです。
血液さらさらにするお薬にも大きく抗凝固薬、抗血小板薬の二つに分けられます。
抗凝固薬は、不整脈、血栓症などに処方されることが多いです。
抗血小板薬は、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞後などの方に処方されることが多いです。
血液さらさらのお薬は、抜歯や外科処置をした場合血が止まらない場合があります。
昔は一時中断をして処置をしていましたが中断をすることで脳梗塞など血栓塞栓症になるリスクが高くなることが分かりました。
薬の中断をする方が圧倒的に命に関わってくることから現在は服用継続したまま処置されるようになったそうです。
高血圧のお薬で血圧を下げるために降圧剤を服用している方も同様に出血が止まらないことがあると言われています。
なので、常備薬は患者さんの自己判断で中止は危ないのでやめましょう!
他に歯科治療で影響ではなく口腔内に影響が出てくるお薬もあります。
副作用で口喝が起きてしまうものです。
アレルギー、高血圧、抗不安薬、睡眠薬、などのお薬です。
口喝が起きてしまうとむし歯や口臭、口お腔内が傷つきやすかったりとリスクが上がってしまいます。
本人は自覚がなくても唾液量が減っている場合もあります。
そういった場合は、唾液腺マッサージやよく噛んで食べたり水分をとるようにしてみてください。
当院は抜歯、外科処置などの場合、常備薬によっては大きい病院へ紹介もしくは対診をお願いする場合があります。
初診時に全身疾患についても詳しくお聞きしています。
その時隠したり、言わなくても大丈夫と安易にせず歯科治療でも申告をお願いします。
初診時だけではなく常備薬が変わったり、増えたりした場合、定期的におくすり手帳の持参をお願いしております。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
何かご不明点などございましたらてらもと歯科医院へご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
以上、歯科衛生士平田でした。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。